ケータイサイトのキモはどこにあるのか
- インフォシェル
- ケータイサイト構築ガイドブック
- 芹生 大和
- ケータイサイト実践運用ガイドブック
携帯電話業界独特の技術や事情はある程度理解したでしょうか。
次はWEBプログラマの仕事という実務の世界が待っています。
今回紹介する2冊では、サーバサイドではPHPとMySqlをメインとした
システムの構築例が記載されています。
まず「ケータイサイト構築ガイドブック」ですが、
所謂i-modeサイトの作成方法からその周辺が解説されています。
ページを動的生成にする場合はテンプレートにあたる部分ですね。
まぁしかし、こちらの本は巻末の資料編が一番有用な情報かもしれません。
恐ろしい勢いで端末と環境の新陳代謝が進んでいるケータイ界の中では、
賞味期限が短い情報になる可能性は高いですけども・・・。
個人的偏見に基づいた評価
★★★☆☆
次に「ケータイサイト実践運用ガイドブック」の方ですが
PHPやDBのインストールなど環境構築の話から始まっており、
初心者以外には余計なページが多く感じられるかもしれません。
PHPでの実践的なサーバアプリ例が紹介がメインのため、
他の言語を採用する場合は脳内変換する必要があります。
注目すべきはChapter4のケータイサイト運用のコツとツボあたり。
個人的偏見に基づいた評価
★★★☆☆
今日のぼやき
「牝犬にオモチャを与えるな」
モバイル!モバイル!モバイル!
- モバイルコンピューティング推進コンソーシアム
- モバイルシステム技術テキスト―MCPCモバイルシステム技術検定試験対応
実を言うと、僕は携帯電話業界で社会人生活を始めました。
当時はPDCとi-modeの大成功がさらなる二次曲線的成長を妄想させ、
第三世代ケータイの根拠なき薔薇色の未来が唱えられていました。
しかし、当時の関連するソフトウェア開発現場はまさに修羅場。
どんな状況か? 以下を読んで頂ければ、少し伝わるかもしれない。
・・・まぁ、僕は端末開発ではなかったですけれど。
前置きが長くなりましたが携帯端末向けのWEBアプリに関わる、
そんな機会が来ないとも限らない中級プログラマの方々へ。
インターネットとは出自を異にする携帯電話業界の基礎を
今のうち勉強しておくべきだとは思いませんか?
フルブラウザの搭載、新規事業者参入による
サービスのオープン化の波・・・
開発者にとってはおいしい時期がやってきたのでは?
個人的偏見に基づいた評価
★★★★☆
今日のぼやき
「駄々イズム ~あんたがスキュア~」
結局、Strutsだったりするんですよね.do
- 黒住 幸光
- Apache Strutsハンドブック 改訂版
話は再びサーバーサイドに戻ってくるわけです。
この業界を成立させている究極奥義 「人海戦術」
ヒエラルキー下層になるほど避けられない荒波として
わけもわからないまま巻き込まれるものですが、
WEBアプリにおいてこの必要悪を支えるものこそが
Java言語とフレームワークであることは間違いありません。
見上げてごらん、あのアドレスバーを。
ここも、あそこも、xxxx.do yyyy.do zzzz.do
そう!.do な動的生成ページたちがそこにあるのです。
そんなわけで、新人の皆さんは現場に拉致連行される前に、
まずこのハンドブックくらいはカバンに忍ばせておいて損はしませんよ。
個人的偏見に基づいた評価
★★★★☆
今日のぼやき
「目を輝かすレトリバー」
TeraTermはインストールしましたが、次はどうすれば・・・?
場合によっては、Windows系OSしか経験していない新人もいるわけで
所帯の小さい会社の場合は、頼むから自分で最低限は勉強してよ!と
先輩達が心の中で叫んだりしているのに、なかなか伝わらないのが常。
とりあえず必要なオペレーションが出来れば良いんですよ!心配ない!
でも、コマンドリファレンスの1冊ぐらいは自分で買っておいてよ?
そんな毎年春頃にどこかでありそうな場面をふと思い出したので、
またもや初心にかえり(過ぎ)、いまさらポケットリファレンスです。
技術評論社がやっぱスタンダードな気はしますが、何でも良い気もします・・・
個人的偏見に基づいた評価
★★☆☆☆
今日のぼやき
「喰い残したエゴ」
いまのうちにActionScript 其の四
- 鹿倉 公維, セトウ ナオ, タナカ ミノル, 深津 貴之, さうなまん
- .fla―Idea of Flash Creation
さて、Flashに関してはクリエイティブ要素が重要だと私は思うわけです。
開発環境でシコシコとプログラム&デバッグしてる人間には少し縁遠い世界。
少し頭を柔らかくして、おもしろい利用方法を探してみるのも良いと思います。
ちょっとしたアイデアや工夫が劇的にユーザビリティ改善する場合もあったりなかったり。
この本は初心者が理解可能な範囲でいろいろと挑戦してくれてます。
そしてActionScript3.0が普及すれば、より「アイデア」が求められるんではないかと
勝手に想像したりするわけです。(Flex2のためだけにあるわけじゃないですし)
個人的偏見に基づいた評価
★★★★☆
いまのうちにActionScript 其の三
- Flash OOPJapan, 株式会社バスキュール, 加藤 達雄
- FLASH OOP
ActionScriptとえいどもECMA準拠のScript言語なわけで、
しかもオブジェクト指向言語の仲間の1つなんですよね、実は。
それぐらいは知ってましたか? そう、そんな脱初級者な方にはコレ。
プログラマー視点でAS2.0を深めてみる、「FLASH OOP」です。
プログラミングにおける作法の部分やVB、Javaなどとの比較
そしてデザインパターンの応用法などAS本としては相当つっこんだ内容。
入門書が多いFlash関連書籍の中では、個性ある濃い一冊っす。
個人的偏見に基づいた評価
★★★☆☆
今日のぼやき
「お財布@DEEP」
いまのうちにActionScript 其の二
さて、好むと好まざるとFlashに関わることになった新人のみなさま。
まずはリファレンスです。え?ネットで十分調べられる?
いやいや、物理媒体の方がメリットは多いですよ。ホントに。
JavaScriptのリファレンスでもお世話になったMdNのシリーズ
ActionScript ヴィジュアルリファレンスを推したいと思います。
まずはローカル環境でXML.load()あたりを叩いて遊びましょう。
最近はオープンなWEBサービスAPI(GoogleやYouTubeや)がわんさか。
そしてAS3.0版が出たら、それをまた買うであろう私がここにいます。
個人的偏見に基づいた評価
★★★★☆
今日のぼやき
「誕生日が実現するKeepAlive」
いまのうちにActionScript 其の一
旧Macromedia社は、さまざまな方法論でWEBアプリ分野にFlash技術をねじこみました。
業務用のリッチクライアントソリューションとしてはFlex2.0に収束しそうです。よね?
となるとActionScriptも3.0へ移行することになりますが、まぁそれはそれとして
まずは今のうちにActionScript2.0ベースでFlashを使いこなしとけ、と。
そこで紹介するのが、本屋で異常なほど存在感を放つこの2冊!
バイブルと名乗るだけあって、おっそろしい分厚さを誇示する本です。
リファレンスとしてもつかえますが、これは解説本として最高に分かりやすく
初心者にとっての教科書に最適かと思うのです。分厚いんですが・・・。
さらに続編の方にはFCS(現FMS2)に関する部分も記載されていまして
これはオトクですよ!奥さん。
個人的偏見に基づく評価
★★★★☆
今日のぼやき
「誘拐という名のセッションバインド」
クライアントサイドも嗜む 其の二
- ダニー グッドマン, Danny Goodman, 村上 列
- JavaScript & DHTMLクックブック―Webエキスパート必携テクニック集
これだけAjaxが叫ばれ、関連本もタケノコのように増え続ける中
あえてちょっと旧い書籍をもってきました。やや旧い人間なんで、私。
非常に実用的なコードがたくさん入っていますよー、この本は。
いまや様々なJavaScriptのライブラリが配布されていますが、
開発案件にそのまま利用できるとは限りませんね。
ゼロから必要な部分だけつくるなら、非常に参考になるはずです。
個人的偏見に基づいた評価
★★★★☆
今日のぼやき
「朝起きたら飢えた犬になった」
クライアントサイドも嗜む 其の一
アツイです。WEBアプリ業界では、クライアントサイドがとてもアツイ。
AJAXフィーバーとFlashの進化がその中心になるかと思います。
ええ、数年前まではJavaScriptを利用したページなんか言語道断
WEBアプリはいかにクライアント環境に依存しないかがキモだったわけです。
時代は変わったわけですが、JavaScriptは別に新しい技術じゃないですね。
まずはリファレンスですが、この本。
カラー かつ 用例 が記載され、各ブラウザ対応状況も分かる。
何より読みやすい! かなりオススメです。
私は相当利用させて頂きました。というか、これからもお世話になりまーす。
個人的偏見に基づいた評価
★★★★★
今日のぼやき
「一晩の隙あれば狼にだってなる」