「葬式・法事・墓参りと仏教の教え その5」No.459
今回と次回は、ちょっとドキュメント風。葬式、法事、墓のことで、世間一般に、一番問題になるのは「お金」のことのようです。今年1月に発売された週刊ダイヤモンドでは、「寺・墓・葬儀にかかるカネ」の大見出しで特集されていました。とりわけ不満が強いのが金銭面での大きな負担である。普段はなにもしてくれない寺が事があると急にすり寄ってきたり、悲嘆に暮れている遺族が知識不足と見るや、それにつけ込んで寺や業者が結託し、ぼろ儲けを図ろうとすることも珍しくない。(週刊ダイヤモンド1/24号より)こんな非難を受けている仏教界の現状を甚だ遺憾に思うし、情けないと思います。真面目に教えを伝えようとして努力している僧侶もいると思いますが、そういう人ほど、こんな状態を嘆いていることでしょう。今回の記事は、予告どおり、法名(ほうみょう)や戒名(かいみょう)と言われるものについて。これについては、特に非難が集中していました。葬儀関係の費用のなかでも最もわかりにくいといわれるのがお布施や戒名料。僧侶は読経と戒名授与に数時間しかかけないにもかかわらず、高額なカネを懐に入れる。なかには数百万円というお布施を要求されることがあり、その金額体系はきわめて不透明だ。消費者団体の相談窓口にも、お布施に関する相談や苦情が数多く寄せられている。(同)そもそも「お布施」は、請求するものではないし、請求して出したものは「お布施」とは言いません。布施とは何か、以前、記事で紹介したので、今回は説明を省きますが、僧侶は、正しい布施の精神を伝えるのが仕事ですから、こんなことでは職務怠慢も甚だしいでしょう。※布施に関する記事はこちら さて、問題の法名や戒名について。説明の便宜上、まずは「戒名」について。戒名と聞くと、「故人が極楽に往くために付けられる名前」と、誤解している人がほとんどです。ですが、戒名とは、本来、生前に仏弟子として戒を受け、師僧から与えられる名前のことです。戒とは、「殺生してはならぬ。嘘をついてはならぬ」と、体や口や心の行いを慎む規則で、五戒、十戒、二百五十戒が知られています。あまりいい例ではありませんが、戦国武将の「信玄」(本名・晴信)や「謙信」(本名・景虎)も戒名です。形だけですが、頭を丸めて出家している形をとっています。この戒名には、○○○○信士(信女)○○○○居士(大姉)○○院○○○○居士(大姉)○○院殿○○○○大居士(清大姉)といったランクが存在します。( )内は女性の場合。週刊ダイヤモンドによれば、戒名料の相場は、信士で30~50万円、居士で50~70万円、院号で100万円前後といわれます。さらに、院殿号になると、200万円を超えるそうです。ここで、信士や居士とは、男性の在家信者、信女や大姉は、女性の在家信者の意味です。(室町前期までは、○○信士などの二文字戒名が、一般的でしたが、以後、現代に至るまで、○○○○信士の四文字戒名が主流となっています)院号の院とは、垣をめぐらした建物の意で、仏教に帰依した天皇が、寺院を建立して隠居したとき、その建物を、○○院と呼び、戒名の上に付けたのが、始まりです。また、院殿号の殿は、権力者やその住まいを殿と呼んだので、生前、寺院を建立(再建)した人に、功績として、院号、院殿号を授与するようになったのです。江戸時代になると、仏教は徳川幕府の政策下に置かれ、檀家制度が始まりました。大檀那を持たない寺院は、その恩恵に預かろうと、家柄(寄付金の額)で、戒名位を定めるようになりました。それが、現在では、死後に付ける名前となり、世俗化して、院号、院殿号の装飾文字が、お金で買えるようになってしまったわけです。しかも、本来は生前につけるのが戒名なのですが、生前に戒名をつけることを逆修戒名と呼んで、本来の意義とひっくり返っているのが現状です。(次号に続きます)■┓徒然なる ●┓┗● ひとり言┗■今日は、レストラン法輪でジェノバソースのスパゲティを食べてきました。これは美味!! バジルがたーっぷりでした!!期間限定で、おそらく1週間ほどしかこのメニューは出ないそうです。さて、北陸も梅雨が明けた、と思いきや、今日は「立秋」とのこと。暦の上では「秋」!ガーン!!暑中見舞い、出そうと思っていたのに、梅雨明けを待っていたら、「残暑見舞い」に……。というか、暑中がなかったですよねぇ……。明日は、高岡文化ホールで午前、午後と勉強会。がんばります!!(*^-^)最後に、熱くなる夏の一曲を紹介しましょう。郷ひろみもカバーしましたね。http://www.youtube.com/watch?v=ctA89mKs6ac 皆さんのクリックのおかげで、ランク上昇中です。本当にありがとうございます。 今日も、あなたのクリックに感謝 すてきな一日をお過ごし下さい ★ミニまぐでメルマガ配信中!(ほぼ日刊です)【昨日より今日が前進 言葉で親しむ仏教講座】詳しい案内は、こちら からどうぞ。ここに空メールを送ると登録されます。 ↓M0094295@r.mini.mag2.com □━●━○━●━□ ぴょんたの ひまわり日記■━○━●━○━■▼ 日記は、希望するアドレスにメールで送信できます。 毎回、読みに来るのがちょっと面倒、という方は登録をオススメします。 解除もメール1本で簡単です。 アドレスは配信以外の目的で使用することはありません。→【メール送信希望フォーム】 ▼ 【mixi】 やってます☆ マイミク大歓迎です!! ▼ 【親鸞会公式ホームページ】 親鸞会は、親鸞聖人の教えを正しく伝えるための集まりです☆▼ 仏教勉強会の日程案内 参加される方の年齢、宗教、宗派は問いません☆▼ 仏教勉強会への参加の流れ はじめての方に、安心してご参加いただくためにイラストでご案内☆▼ ご相談・お問合せフォーム どうぞお気軽にお問い合わせください☆