ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】 -41ページ目

ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

マンネリ

継続

 

どちらも、長く続くという点では共通だ。

 

何が異なるのか…

 

それは、意識だ。

 

私の会社では、もう何年になるのだろう。

毎朝、ラジオ体操を行い、それに引き続き朝礼を行う。

 

そのまえには、清掃もある。

 

そのルーティンは20年ぐらいは変わらないような気がする。

 

当然、マンネリ化する…部分もある。

私とて、時に、惰性でその日の朝の儀式を過ごすことも正直ある。

 

でも、おおむね9割ぐらいは、常に意識を高く持つように心がけている。

自分自身に喝を入れ、今日も安全で行こう…とコミットメントする。

社長の訓示というのがあるので、毎日何かを相手に伝えなければいけないからでもあるのだが、私自身は相当気合を入れて朝礼に臨む。

 

 

 

建設業の朝礼は主に安全面の意識高揚をはかるために行うことが多い。

 

労働災害が特に多い業界なので、朝それぞれが高い安全意識をもって業務に取り組めることを目的としているはずだ。

 

社員や、職場の中で事故が発生することをもっとも避けなければならない。文字通り安全第一。

 

そのためにやっている朝礼でもあるのだから、そこに参加する人が、意識高く今日も安全で行こう…そういう気持ちを高める儀式である必要があるのだ。

 

サッカーなどのチームスポーツで円陣を組み、心を一つにして、掛け声を言う。

あれと全く何ら変わりない。

 

もし、それが形だけで、心がそこになかったら、それは当然むなしいものだし、そういう中で勝利を手にすることなど難しい。

 

企業の数だけ朝礼の形はあるはずだし、ないならないで別にそれは構わないと思う。

 

私自身は、ないからダメだなどといういうつもりなど毛頭ない。

 

 

でも何を目的としてその行事を行うのか、その意味をしっかり理解し、参加する人がどのような意識をもって、それに臨むのか。

そのことが最も大事なことだと思う。

 

高い意識が備われば、続けることは相当なる力になる。

見た目は一緒でも、そこから生まれる成果はまるで異なる。

 

それが、マンネリと継続が力になることの差だと思う。

今朝の新聞の一面に、『行政事務がオンラインで完結しているのは一割』

という記事を読みながら、ふと考えこんでしまった。

 

 

昨今の政権の批判に対する声で、けっこうな数で聞こえたのは、定額給付金の支給の遅さだ。

 

どっかの国かは忘れたけど、コロナウイルス禍で、経済がみるみる落ち込んでいく中で、素早い政府の決定で、いち早く手元に給付金支給がされている国があって

 

それに比べて日本は…

みたいな声はけっこうあったように思う。

 

支給を遅らせた最大の要因は、マイナンバーが普及しておらず、個人を特定できるものと、銀行口座がひもづいていないことによるものだと聞いている。

 

マイナンバーが普及していない原因が政府だけの責任にするのは酷なように思う。

 

利用している我々がその利便性と、それによってもたらされる社会的便益をもっと理解していれば、もっとすみやかな解決につながったはずだ。

 

私の会社に置き換えてみる。

私の会社では、以前からとある社内SNSを導入している。

 

今、SNSの王道はLINEで、多くの人はLINEを使うようになっているけれど、うちの会社が導入したSNSは、もう5~6年前の話になる。

今でも、そのシステムは社員がすぐ利用できる状態にある。

 

LINEを使っている人なら良くわかるだろうが、現場の状況を説明するのに、文章で説明するよりも写真一発送れば、はるかに状況が分かる。

そして、私はこれがLINEなどのSNSがメールよりもはるかに機能的だと思うのは、one to oneよりもグループで情報を共有してやりとりしているときだ。

 

社内SNSでは、LINEのようなチャットが機能が基本なのだが、お客様や、プロジェクトなどに情報を紐付けることができる点でLINEとは大きく異なる。SNSで共有されると、後でかなり大きな意味を持つ。うちの会社ではChatWorkは使っていないけど、おそらくそれと同じ機能だと思う。個人の人が、消防団のLINEグループと、PTAのLINEグループを同時に使いこなすようなイメージとおもってもらったらよいと思う。

 

だけれど、ほぼ私一人が、それに向かって発信しているのみで、社員の側から情報があがってきたことはほとんどない。


とにかく、自社のSNSは使われていない…。

もちろんリーダーたる私の責任であるには間違いない。

 

まずはリーダーたるやが、それを導入しようという意思決定をすることが第一ステップだとすると、次なるステップはそれをみんなが理解し、それを活用していくことだ。

 

どうやれば、みんなが納得し理解してつかってもらえるのか…

このハードルが今私自身が頭悩ませていることの一つだ。

 

使ってみて、便利だという実感こそが、それを推進する最大の力になる。

誰でもそうだけど、この人が言っているだったら、使ってみよう…というのが最初のとっかかりだ。

 

そこにアクセスしないというのは、いかに自分自身が社員に信頼されていないのか…ということの表れなのだろう。

 

今朝の日経一面の記事は、別の意味で私に強烈に刺さった。

私は人に迷惑がかからない範囲であれば、非常識にふるまったほうがいいというのが持論だ。

 

よく考えてみれば、スポーツの世界で新記録を打ち立てるのも、ノーベル賞を受賞するような出来事も、あるいは世間を劇的に変えてきたスマートフォンも、すべてはこれまでの自分たちの常識の外側にあるものばかりだ。

 

そうやって世間の常識を打ち破った先に、私たちの生活がより豊かになった歴史があるわけだ。

 

それは何も特別な人たちのものではなく、凡人たる我々にもあてはまるだろう。

 

非常識というのは読んで字のごとく、常識ではないということだ。

しかし、一体常識というのは誰が決めるのだろう。

 

実は常識を決める基準など、どこにもない。自分では常識と思っていることでも相手が非常識に思うことなどごまんとある。

 

世間の常識という、得たいの知れない何かに我々はしばられ、身動きがとれなくなることがある。

違和感を感じることがあっても、人が直接的に被害を被らなければ、いいとしよう。

 

そうやって世界は、よりよき方向へと導かれる。

 

 

 

ビジョンを描く力が非常に大事なのだが、壮大なビジョンであればあるほど、一人で成し遂げることは難しいものだ。

 

ビジョンを多くの人に共感を得てもらうためには、それを相手に伝え、相手もそれを理解していくことが必要だ。

 

いや、むしろ世の中の多くのことは、そっちのほうが大きいのかもしれない。

 

難しい内容であれば、それをわかりやすくかみ砕き、相手がそれを理解しやすい内容に変えていくこともまた必要だろう。

 

理解不能だとそっぽを向かれてしまえば、どんなにすばらしいことでも、それは妄想や空想の世界から抜け出ることができない。

 

 

以前に何度か話をしたことがあるが、私は大学を卒業して、しばらくフリーターといえばなんとなく響きがいいが、プータローをしていた。

ただ、一つ目的があって、それは日本から外に出ることだった。

 

 

大学時代はスキー部に所属していて、4年間それを全うしなければならないと思っていたので、(実際、頭で大学に入れようわけものなく、なんとかスポーツ推薦の枠をいただいて入れていただいたのだった)まがりなりに、4年間はそれにうちこんだ。

 

大学2年のときに、はじめてスキー部の合宿でアメリカに行くことになり、日本とは違う世界に心ときめき、そのころから一度でいいから自力で海外で過ごしてみたいと思うようになったのだった。

 

その思いは、だんだん強くなり、大学を卒業したそのタイミングしかないと思い、就職もせず、高い時給のアルバイトをみつけてなんとかお金を貯めて海外に出ることになったのだ。

 

選んだ先は、カナダだった。

 

大学時代の友人がとてもアウトドア好きなやつがいて、彼にかなり影響を受け、僕自身もアウトドア的な思考をもつようになったことで、いわゆる本場アウトドア大国のカナダに行こうと思い立ったのだった。

 

向こうで見た車の中で、なんとも心躍ったのが、フォルクスワーゲンのタイプⅡ、いわゆるキャンピングカーだ。

 

 

(wikipedia フォルクスワーゲンタイプⅡの資料より)

 

このフォルムと、その中にベッドや生活空間があって、大陸を旅している人に出会ったときに、あーこんな生活ができたらなぁって思ったことを思い出す。

 

今は、そんな夢も現実に引き戻され、普通に田舎の工務店の親父をしている。

 

先日、インスタグラマーのキャンパーたちに出会い、そういえば、僕も若いころそんな思考をもったことがあったのだなあってなつかしく、回顧してみた。

 

僕自身は中途半端なことしかできなかったけど、その経験は多少なりとも生きているように思う。

 

あー、こんなふうに昔を懐かしんでいる時点でおっさんの思考の極みだな。