
日本に帰国中の次男が、夏休みを利用して、教習所に通っていて、本日、運転免許試験に合格してうれしそうに帰ってきた。
確かにそれわかる!
世の中には免許と言われるものは数あれど、いわゆる仕事に関係する資格試験などもうれしいには違いないのだが、車の免許ほどうれしいものは実はないような気がする。
それは、移動の自由を手に入れることができるからだ。
都会ぐらしの人なら、あまり実感がないかもしれない。
まわりには、電車、バスなどの網が、張り巡らされている。
だから移動の自由はそれで確保される。
田舎住まいは、自動車免許一択なのだ。
しかも、全国どこにでも、自分の意思でどこでもいける魔法のような免許。
そりゃーうれしいに決まっている。
僕自身もそうだった。
社会人になり、マイカーなど手に入れれば、もう有頂天だ。
うきうきの横顔を見ながら、自分のかつてのあの高揚感を重ね合わせて見ていた。
トヨタ自動車が日本最強企業であるのも、移動の自由を提供する会社だからということなのだ。
現代人が人生にとって、もっとも価値あるものを手に入れた瞬間なのだと改めて気づいた。