とある団体の旅行で、徳島県上勝町に行く。
わずか1500人足らずの山奥の地域に、年間5000人があるものを見に来る。
一つは、
ゼロウェイスト活動の拠点、ゼロウェイトセンター
家庭から出される廃棄物を43品目に分別し、可能な限り資源化を行い、また分別することで、極力コストを抑え込もうとする取り組みだ。
もう一つは、モミジなど、料亭の懐石料理などに飾りとして使われる妻モノを生産し、お金に換えることで収益を生んできた『いろどり』事業だ。
インターネットをたたけばこの情報はたくさん出てくる。
今回の視察では、集合研修でもあり、会議室の一室で、パワポを使って説明も受けた。
ああ聞いたことがあると知っている人も多いはずだ。
しかし、その場に行くといわゆるその事業の情報以外にたくさんのことがとびこんでくる。
何に違いがあるのか…
と思ったときに、僕はそれは奥行きだと思った。
車で現地に向かう道すがらは、山の中腹に開かれた道路であり、またそんな場所にある道であるがゆえ、右に左に大きく曲がりくねっていた。
その途中には、民家があり、そこに人が暮らす場が見える。
畑、森、学校や工場そういうものも目に飛び込んでいる。
今回話をしていただいた二つの事業とは、まったく関係のないもののようにも思われる風景だ。
でも、この奥行きの実感こそが、ゼロウェイスト運動にしても、いろどり事業にしても、一つ一つのストーリーが重く響いた。
そこに行かなくてもわかる情報は数知れずだ。しかし、事業とは直接関係のない情報こそが重要なのだ。