鉄道ないところの足はどうすんねん… | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

今、ちょうど日本経済新聞の特集記事でローカル線のことをやっている。

 

 

うちの町にも山陰線が通り、この路線も御多分に漏れず、路線廃止うんぬんとよく議論にあがるところだ。

 

しかし、私自身は、かなり以前から、この議論にものすごく冷めた目で見ている。

それは、自分が住んでいるところが、鉄道沿線からかなり距離があるからなのだが、住民の『足』でいえば、バス路線も以前から衰退の一途をたどり、生活に不便を強いられてきたからだった。

 

今、ライドシェアの議論がされている。

しかし、タクシー業界が行く手を阻み、真の意味のライドシェアにつながらない可能性がある。

 

都会では、タクシーがつかまらないことを理由にこの議論は盛り上がってきているが、そもそも、タクシーが走っているところは、鉄道の駅をハブとしてなりたっているわけであり、バス路線すらないところは、この交通難民状況をずっと受け止めながら生きているので、ある意味贅沢な悩みだとへき地の人間は思う。

 

 

 

 

過去のポストをさかのぼってみると、実に10年以上も前に、私自身もそういうことに対する問題意識をもっていたようだ。

 

 

しかし、いまだ何も変えることができず、むしろひどくなる一方だ。

これだけテクノロジーが発達しているのに、交通難民を救えない現状に憤りを感じざるを得ない。

 

日本国憲法では居住の自由が保障されている。

大人は幸い車を手に入れ、居住の自由、そして移動の自由を謳歌できる。

 

しかし、生まれ来る子供たちには、車という移動手段を持てない以上、自由に移動することができず、憲法違反ですらないのかと思ってしまう。

 

若い世代が都会にあこがれてしまうのは、もしかすると高校卒業するまでの十数年間、この移動の自由を奪われて生きてきたトラウマがあるのかもしれない…。

 

そう考えるならば、既得権をとっぱらい、人がもっと自由に移動できる自由を与えなければいけない…。

 

コンパクトシティの問題も、突き詰めれば、インフラの重点投資をどうするのかといった問題のほかに、交通問題がかなりの問題を占めている。

 

日本に、今8,000万台の車が登録されているようだが、制度や規制をすることで日本の課題の解決に大きく前進すると思う。