とある空き家物件の売買のお話があって今対応しているところなのだが、
そこの近所の人が
『どんな人が入ってくるのか、とても不安だ』
と、私のところに訪ねてきた。
一応、まだ、売主にもあっていないし、買いたいという人からは一応の連絡があって、近いうちにその物件を内覧していただく予定にはなっているのけれども、まだ買うかどうかというレベルには、至っていない。
ただ、やはりご近所さんとしては、得体が分からなければ、そういった不安が募るのはやむを得ないだろう。
この人口減少が著しい昨今、一人でも新たな住まい手が生まれることを願っているし、そのために当社としてもできる協力は惜しまないつもりだが、一方で、これまで地域コミュニティを築き上げてきた人がこれからも安心して、暮らせるようにしなくてはいけないと肝に銘じている。
私はハチ北に住んでいるのだが、一応の観光地であるがゆえに、他からの参入があるような話は常につきまとう。
だから、できるだけ地元でまとめられるものはそのようにするようにやってきた。
もちろん、新しい人が入ってくることで、地域が活性化することもあるから、いいとか悪いとかをそれだけで決めることは難しい。
大事なのは、入ってくる人には、
近所づきあいっていうものがとても大事なのだ…
そのために、みんなでつくりあげていくのだ…
ということを理解してもらうことだと思う。
まちづくり全般にいえることだが、一人の力などたかが知れている。
隣近所とも協力しながら、いかに多くのシナジーを生み出していくかが、成功するポイントの一つともいえる。
まだ見ぬ人への、ある意味の恐怖感は対話で解決していく他ない。
よそから入ってくる人だって、基本的に、地域と軋轢を起こしたいと思っている人などいないはずだ。
袖触れ合うも他生の縁。
そうやって触れていったものが、やがて大きな輪となるように…。
今日もがんばろう。