先日、某銀行さんが主催するイベントに行ってみた。
それは決算発表会なるものだった。
飲食ができる…
という誘い文句にツイツイ乗せられてしまった。
場所は某老舗ホテル。
到着が早かったせいもあって、まだ参加者はほとんどいなかった。
会場に入ってすぐに後悔した。
飲食できるという誘い文句で来てはみたものの、ちょっと僕がいる場所ではないかも…と思って、もう最初は帰りたいモード全開になってしまった。
そのうちに一人二人と席に着く。
そのイベントは披露宴のような円卓に座り、7~8名が席を囲んでの食事付きのものだった。
知らない人ばかりで気遅れするばかりだったが、意を決して(というと大げさだが、実際マインドはそんな感じだった)隣の人に、お約束どおりの名刺交換をお願いし、なんとか、その場を取り繕おうといろいろと話しかけてなんとかその場をつくってみた。
イベントが開始され、某銀行の経営内容についてのプレゼンが続く。
ただ、そのプレゼンが思いのほか僕の胸に刺さった。
銀行って、お客様に資金を貸し出しその利ザヤで稼ぐ商売だ。
お金というもっとも個性や特徴のないものを貸す。
だから、利息が何%ということが、取引上の大きなウエイトを占める。
しかし、実際には、銀行も人が行うものだ。
コミュニケーションをし、借り手が何を考え、どのような行動をしているのか…そういったことを機敏に感じとり、さまざまな提案や、異なる人を結び付ける。
個性のないお金を取り扱っているからこそ、逆にそこで働く人の真価が問われる。
だから、銀行も、どういう社会をつくりあげていきたいのかというビジョンをもちあわせることが重要だ。
そういったプレゼンは大変熱いもので、いろいろと勉強になった。
宴席の食事以上に得るものが多かった。