ムラ社会とSNSコミュニティー | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

インターネット社会になり、コミュニティーのありかたはかつてない変化をもたらした。

 

その最たるものが、自分の趣味趣向の会う人とすぐつながることができることだ。

 

そういう人たちと思いを共有できることはとても幸せなことなのだが、私自身はそれがもたらす弊害というものも同時にあると思う。

 

物理的につながっている『地域社会』、、ムラ社会がその典型なのだが、同じコミュニティの中にありながら、すべての人と価値観までを共有できているというわけではない。

 

近所付き合いの中で、さまざまな軋轢を生んだりすることはよくある話だ。

 

そんな中で生きていくためには、自分自身が譲歩したり、相手をいなしたりすることもまた日常茶飯事である。

ときに、怒りや悲しみなど、ネガティブな感情を生み出すこともある。

 

しかし、そんな中で、自らをうまくコントロールし、かつ、調和するように勤めてきたというのがムラ社会の実態だ。

 

ひるがえって、SNSを中心としたコミュニティにはそんな我慢は無用だ。

自分にあわない人とは、ブロックや削除をしたり、ネットサーフィンよろしく、次々に乗り換えていくこともありだ。

 

そういう生き方が中心になっていくと、自分にあわないものは徹底的に排除しようという空気が生まれるのではないか、それは結果として、リアルな社会の分断を生んでいくのではないだろうか。

 

ロシアのウクライナ侵攻は決して許されるものではないが、自分と考えがあわないことを受け入れることができない社会は、今後ますますさまざまな軋轢を生みだしていく…

 

そんな気がしてならない。

 

分をわきまえ、不平不満をも受入るという自らの耐性をつくっていくことが、これからの社会を生きていく一つの素養になるのではないだろうか…