知的欲求を満たせる幸せ | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

人生の中でいろいろ衝撃的なことは数あったけど、大学生になり、キャンパスに通うようになったときの衝撃は今でもよく覚えている。

 

高校まで、部活のスポーツに打ち込むことが生活のすべてだったので、勉強が楽しいと思ったことはそれまではなかった。

 

しかし、大学生になり、キャンパスに通うようになって自分の中でおきた変化で著しかったのは、知的欲求を満たされる幸せを感じたことだった。

それは、大学に図書館があったからだ。

 

中学にしろ、高校にしろ、大なり小なり図書室があると思う。

そこには、それなりの蔵書がそろっているのだが、大学の図書館の蔵書数は半端なかった。

 

今でこそ、インターネットで検索すれば、さまざまな情報を得ることができるのだが、当時は、まだインターネットが一般化はされておらず、何かを調べるということは、本当に限られていた。

 

だが、大学の図書館に行けば、ありとあらゆる分野の図書が揃えられていて、何か知りたいことは、図書館に行けば、それに関する蔵書ををみることができたことは、もう自分の中では相当なカルチャーショックだった。

 

おそらく、都会の人ならば、そのまちなり、県立、国立の図書館があって、そこにも相当な蔵書があるのだろうけど、田舎に住んでいる自分には、まったく無縁で、そんな存在すらあることを知らなかった当時の自分にとっては、本当に衝撃的なことだったのだ。

 

そんな学生時代の思い出があるから、図書館がある場所には相当憧れる。

 

先日、養父市に行く用事があったので、そのついでに新しくできた市民会館に立ち寄ってみた。

 

文化ホールと、図書館や自習室、セミナールームなどが整えられたエリア。


 そんな素敵な場所がある養父市…。 とてもうらやましい…。

 

 ないものをねだってもどうしようもないので、時々はここを訪れてみたいと思う。 

 

ただ、少し気になったのは、養父市の人口の大きさからなのだろうか、蔵書の数は、私が思っているより少なかった。

 

 図書館は、まずは蔵書の数が命だ。 

 

人口規模の小さな自治体では財源も限られていて、抱えらえる蔵書にはそれほど多くは期待できないかもしれない。 

 

人間の知的欲求を満たせることは、とても幸せなことだ。 養父市民会館はもちろん養父市民のものだが、そんなちんけなことを言わず広く、域外の人にも開放し、蔵書をもっと抱え、知的欲求が満たせる、すばらしい場所にこれからも成長していただけることを願うばかりだ。