通学難民 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。



今朝、子どもの部活のために、次男を学校に送り届けてきた。

 

今、私が住む場所の公共交通機関は、日祝祭日は、運休しているので、休みの日の部活に参加するために、こうやって学校に送り届けている。

 

あまり合理的な答えをもらってはいないが、私の住む場所から10キロほど離れているので、自転車で通学することもできなくもないのだが、それは学校から禁じられていて、結局親が送迎をするしかないのが現状だ。

(危険という理由らしいがあまり合理的な理由だとも思えないが…)

 

親としての責任で送迎するのは当然である…という意見もごもっともだとは思うが、子どもが自分の活動をいちいち親の監督下の中で行わなければならないというのは、どうも腑に落ちないところがある。

 

バス路線の運休は、結局のところ自分たちがバス会社の収益にみあうだけの乗車をしてこなかった地元の責任なのだが、有志でお金を出し合って、有賃で送迎すれば、今度は、運送業法という規制に阻まれる。

 

私は地元が好きだし、そういう不便もある程度受け入れる覚悟もあるのだが、この人口減少社会の中で、さまざまなサービスが経済的に立ちいかなくなることで、ますます不便を生じることだけはなんとか避けたい…。

 

今、都市を中心にコンパクトシティの構想が様々動いているところがある。

拡散していく都市機能をコンパクトにまとめていき、公共交通機関、上下水道などをまとめ効率的な行政運営をしていこうというものだ。

 

しかしよく考えてみると、マチの近郊には、なんたらニュータウンなるものが多く存在するが、そもそもそういうところは、我々が住むエリアとさして変らない農村地域だったはずで、急峻な場所をムリクリ切り開いて、住宅化したところも多くある。

 

私が住むこのエリアには、5世紀ごろの古墳が存在するが、何百年も前から人は暮らしていたわけで、そこをコンパクトシティの構想でバサバサと切り捨てていくのは何ともやりきれない感じもする。

 

いずれにしても、通学難民が生み出されている現状を放置しておいても人はこの場所を離れていくだけだ。

もう一歩進んだ頭の切り替えが必要だと思う。