政策の話をする。
先般選挙活動の中でも、よく耳にした言葉は『医療の充実』ということだった。
まあ一理ある。県下でも高齢化率の上位のまちなのだから、高齢者の切迫した状況に、ズトンとダイレクトに響く言葉だ。
しかし、私自身はどうもあの言葉が気に食わない。
医療を軽視したいわけではない。しかし、大事なのは、みんなが日々健やかに暮らし、医療費に金を使わないことだ。
そのためには、努力が必要だ。
適切な食事をとり、しっかりと睡眠をとる。飲酒や喫煙はほどほどにする。
そうった基本的な生活に加え、体を動かしたり、サプリメントを摂取したり、また運動後には、ストレッチやマッサージなどをして体を十分にほぐすことも必要だ。
そうやって手にいれた健康的な生活は、病気にかかって治すのに必要なエネルギーよりも何倍も前向きだ。
話は変わるが、私の父が病に伏したのは、8年ほど前にさかのぼる。
高所から転落し、骨盤を骨折した。
それから入院生活となり、リハビリに励んでいたところ、脳梗塞を発症し、そこから半身が言うことを聞かなくなって、みるみる体の機能が衰えていった。
車いすの生活になり、今は母親が四六時中介護にあたっている。
ときおり、体調を崩し、病院に入院することもしばしばだ。
その8年間で使った医療費、介護費は莫大だ。
何より、その8年で失った時間は甚大だ。
祖父は30年ぐらい前に78歳でなくなったが、終期は介護が必要な状況であった。
おそらく、西村家のDNAというのは、あまり長寿に耐えられないものなのかもしれない。
そう思うと、今、48歳だが30年後に備え、健康を維持あるいは発展させるための努力は怠ってはいけない…と思う。
今、私はトレイルランにはまっていて、週に3~4日ぐらいは必ず運動をするようにしている。
大会で完走を目指そう、もっと順位をあげようそういう意識で練習に取り組んでいるので、感覚的には健康を維持しようというものではないが、結果として健康の増進には貢献している。
この春、ずっと目指していた大会があり、それにむけて昨秋ぐらいから、相当自分を追い込んで練習に励んできた。
時間を費やし、またそのメインの大会に向けて、小さな大会にも出場するなどして、お金も使ってきた。
先日、久しぶりに練習を兼ねて地元鉢伏山に登った。
Masaki Nishimura 西村 昌樹@masakinishimura
おはようございます! 昨日の変態活動では、鉢伏山頂を登ったのだが、自己ベスト更新のタイムだった。 48歳のおっさんでもまだまだ進化できることが素直に嬉しい♪ それでは今日も素敵な一日を♪
2021年04月19日 06:46
自己ベストだった。
これから練習を積めば、まだまだタイムは縮まると思う。
今は体調もすこぶるよく、これはひとえに取り組んできた成果だ。
30年後、40年後、健康な生活を手にいれている保証はどこにもないが、少なくとも何もしないことに比べるとはるかにポジティブに生きている。
政策の話に戻そう。
マチが病気の人のために使うお金を、もっと人が健康的に生きるインセンティブのために使わったらどうだろう。
香美町は、先般、マイナンバーカード普及のために、それを作ってくれた人には5,000円の商品券を出すという政策を行った。
そうしたところ、かなりの人がマイナンバーを作ったそうだ。
人は、インセンティブが動機づけになる。
であるならば、健康を維持した人、あるいは向上した人、さらには、そのために努力を惜しまない人に対して、商品券とかそういう飴玉を用意してもいいのではないだろうか?
運動をすることによって、生活習慣病を予防し、健康が維持できることは自明の理である。
町民が健康を意識し、ポジティブに生きることにコミットしているマチは魅力的だ。
マチがそういうことにお金を使ったら、それは生きたお金にならないだろうか?