ワーケーションということばが盛んに言われるようになった。
しかし、少し冷静に考えると、その主語が、『都会の人』であるということに気づく。
ワーケーションは、ワークとバケーションの造語ということなのだが、田舎の人はそもそも、そこがワークの場なのだから、わざわざ他所に出て仕事をすることもあるまい。
ワーケーションタウンを目指すところが、数々出てきていて、そういう意味では、私たちのマチは完全に出遅れ感が否めない。
全国のマーケットの中でどれくらいそういうニーズがあるのかわからないが、なんとなく、飽和的にも思える。
いまさらに、ワーケーションタウンを目指しても、もはや周回遅れだろう。
私は、うちのマチはワーケーションにふさわしいポテンシャルは持っていると思う。人が自然を求めて、そういう場所にでかけるのは本能だと思うからだ。
だから、そういうポテンシャルある場所にでかけたくなるのは、必然とも思える。
周回遅れであるならば、いまさらにそこには追随せず、独自の道を歩むべきだ。
私は、イノベーションタウンを提唱したい。
さまざまな人がそこに集い、交わる中で新しいアイデアを生み出していき、そしてそのアイデアを形にしていく。
それこそが生産性の本質だ。
イノベーションがおきるような仕掛けをさまざまかけあわせていく。
他人どおしが集い、対話を行う中で違う価値観に出会い、そこから自分のアイデアを膨らませてみたり、変化させたり…。
それをまた自らの仕事や生活に活かしていく。
料理をしたり、アウトドアアクティビティをしたり、あるいは瞑想したり。
そうやって自然に身をゆだねながら、革新的なものを生み出す。
そういうことを全面的に押し出してやっていく場所。
それが私が考えるイノベーションタウン。
今のワーケーションに一線をひき、異なる形でマチを活かす。
どうだろう?