コロナウイルス禍で非接触型のコミュニケーションが増えてきた。
但馬は幸いに、コロナウイルスの感染者が出ていないこと、建設業という業種柄、外での仕事が多く三密になりにくく、かつ現地に行かなければ仕事にならないこと、などがあって当社自体はリモートでの仕事にはいたっていない。
ただ、いくつかの会議、また当社へのセールス事案ではリモートを希望する方がいくつかあることもあって、私自身も、リモートでの仕事をいくつか経験してきた。
メディアなどでは、100%リモートでの運営を行っている企業を紹介されたりしているし、おそらく今後はその方向にすすんでいくのは間違いない。
私の会社で使用しているクラウドサービスの打ち合わせで、あるIT企業の営業担当者には、いつもこんな話をする。
『ITのセールスだから、リモートでも打ち合わせは十分可能だけど、3回に1回とか、5回に1回とか、リアルの会議は必須だ』
思うに、お客様がよほど来ないでくれと言われない限りは数度に一度は『その場所に行く』ことはどんな業種であれ重要だ。それはパソコン上で動かすクラウドサービスであってもだ。
それは、その会社の背景には必ず、その地域というものが、深くかかわっているからだ。
地形、気候、風土、文化…そして人。
そういう複雑な要素が絡み合って、企業とか組織を形成している。
その場に自分が身を置くことによって、感じるものがあり、それを理解しようとすることが、相手を成功に導く。
とらえどころのない感覚という意味では非科学的だと言われるかもしれないが、僕は昨今言われるデータがすべてではないと思う。
よく考えてみてほしい。
科学によって、さまざまなことが解明し、予測できることが増えてきてるの事実だ。
しかし、どんなに社会が進化しようとも、人だけが持ち合わせる特別な何かはある。
いやそれこそが、人が世の中に存在する意義だ。