最近、メディアによく登場するようになった慶應義塾大学の宮田教授の一挙手一投足をウォッチしている。
(ちょっといいすぎかな、全部はみてない(笑))
いやーめっちゃイケメンで、サイケデリックな風貌がまず教授らしからぬ感じだけど、言っていることはかなりまともで、この人めっちゃメディア受けするなーって感じだ。
newspicksの記事で、ドスンと腑に落ちた部分があるので引用する。
これを機に、従来の教育を見直すのもいいかもしれません。「一つの学年の生徒を密集させ、机に縛り付けて、画一的な授業をする」というスタイルは、そんなに素敵だったのかと。少なくともリモート授業が広まれば、各クラスに一人ずつ教員を配置する必要はありません。詰め込み型の学習については、トップクラスのノウハウを磨いた一部の講師が授業を配信した方が、学習効果は高くなるかもしれません。一方でこれまでの先生が不要になるかと言えばそうではありません。生徒一人ひとりと向き合うことで新たな教育の可能性が生まれます。一人ひとりの学習をサポートしたり、コーチングを行うことはその一つです。2020年5月11日newspicks
僕は、以前から香美町の小学校の統合には反対の立場をとっている。
それは、この広域な町域を人数が少ないからと言って統合すると、遠距離で通学することを考えなくてはいけない。スクールバスなどを手配しなくてはならず、そのことによって、生徒が動く範囲はかなり制限を受けることになってしまう。
何より香美町では、『ふるさと教育』に特に力を入れているが、それを育むには、自分の生活圏半径10キロ圏以内、つまり2~3時間で歩いて移動できる範囲を意識していくことが重要なのだ。
多くの親御さんたちは、
「少人数で友達が少ないのはどうか…」ということを心配される。
そういう気持ちもわからないわけでもないけど、宮田教授のそれは、それを覆すことができるコメントであると思う。
私の娘が通う小学校のクラスは今現在8人しかいないが、昨年まで次男にお世話になった熱血なF先生が、担任になっていただいた。そして、一人一人に真摯にむきあっていただき、本当にすばらしい教育をしていただいていて、娘も学校を心から楽しんでいる。
F先生のようなすばらしい先生の持ち味を最大限発揮していただくためにも、ICTの活用が不可欠なのだ。
宮田教授が言われるように、一般的な知識を習得するには、youtubeなりで基本的な事柄を習熟させ、あとは一人一人が問題でつまづいたところを個別指導で補えば完璧だ。
人間は一人ひとりに個性があり、同じ知識の習得にしても、いろいろなスピード感がある。
最大公約数に授業をすすめると、わからない子はいつまでもわからないことが続く。
そして、わからないことを放置されるとどんどん授業についていけなくなり、そこで勉強がつまらない…やる気がおきない…ということになる。
私は、極論だけど、本当に適切に授業が行われるのであれば、いわゆる学習塾は不要だと思っている。
生きるうえで必要な知識は義務教育の過程ですべてカバーできている『はず』だと思っていて、学校で学ぶことがそれでは足りないというのなら、そもそも教育課程の中身が問題があるのだ…。
これからの時代を生き抜いていくために必要な学力は、時代の変化が激しくなっていく時代にあっては、俗に言われる『個性を伸ばしていく』ことが重要だ。
そのためには、過去の授業の進め方ではもはや対応できない。
宮田教授の言葉はとても重い。