田舎ものとして、大変恥ずかしいことなんですけど、今年はじめて稲作を行います。
父が元気だったころは、父が手掛け、事業の一部として社員にはしてもらっていました。
しかし、忙しさにかまけ、すべてを他人に委ねておりました。
担当社員も辞めてしまったものですから、自らがやることを決意した…という次第。
昨日は、荒おこしと、水路の掃除をやりました。
大した面積をやってませんけど、とにかく、一からのチャレンジということで、いろいろと教わりながらやっておりまする…。
ご存じのとおり、コロナ禍の真っただ中です。
ですが、食料を生産することを決して止めてはなりません。
病気の蔓延で死ぬよりも食うことがとまればそれこそ飢え死にです。
やはり、農民は、手足を動かして、食料をつくること。
それが何より今しなければならないことなのだ…と肌身をもって感じています。
そして、今休業を余儀なくされている人…。
改めて思うに、お客様が来なければ商売にならないのは事実です。
ですが、昨日、田んぼの畔を草刈していてハタと気づいたのです。
草刈りをしなくても作物は育ちます。しかし、作物にとっても何らかの影響は及ぶので…それも大事な作業なのです。
お客様が来なかったとしても、できることや、やらなくてはいけないことは山のようにあります。
いままで忙しくて手の付けられなかった在庫の棚卸や不要物の処分、手の届かなかったところの大掃除。
顧客名簿の整理、新しい戦略の練り直し、接客対応のスキルアップ…。
お店のレイアウト変更や、何なら、DIYで棚の一つでもつくってもいい。
それをやらなくても、復帰したあとの業務はできるかもしれないけど、もう一つ上を目指すためにしなければならないことは山のようにあるのだということ。
草を刈るというのは、そういうことの一つなんだろうなぁと…。
悶々とせず、とにかく体を動かし、頭を動かそう。
ビジネスにかかわるひとにとって、それがコロナ禍と戦うことだということ…。