昨日、ハチ北観光協会の緊急の理事会が開かれました。
私が理事に参画しているハチ北観光協会は、スキー場の中で駐車場を運営している組織です。
スキー場そのものは、大阪にある外部資本が経営をしています。
ハチ北観光協会は、どちらかというと、スキー場を側面で支える事業全般を行っていて、お客様から、駐車場の料金をいただき、それを道路や駐車場の除雪運営にあて、個人からお借りしている借地に費用をはらい、さらにその収支の差額の中から、四季を通じたイベントなどの費用にあてています。
ご存じのとおり、未曾有の暖冬を経験し、経営がひっ迫しているのは、疑いようのない事実です。
だから、カットできるものはなんでもカット…
人件費、借地料ありとあらゆるものを見直しつつ、それでも足りない分は、金融機関から調達する。
それは基本的な方法であることは間違いありません。
しかし、スキー場が開設される前から行われている『ハチ北アルペンスキー大会』『ハチ北モーグルシリーズ』もその対象になってしまいました。
今、理事の中で実際にスキーを滑るものは、十数名の中も少数派になってしまい、そういうふうに議論が誘導されてしまったことが悔しくて悔しくてたまらなかった…。
駐車場運営をなぜやるのか、スキー場の側面をなぜ私たちは支えているのか…
『企業とは何を理解するには、企業の目的から考えなければならない。
企業の目的は、それぞれの企業の外にある。
事実、企業は社会の機関であり、その目的は社会にある。
企業の目的として有効な定義は一つしかない。
すなわち、顧客の創造である。
ピーター・ドラッカー』
組織には目的があります。
観光協会は駐車場の運営をしているけれど、それは多くの方にハチ北に訪れていただき、喜びや楽しみを感じていただくこと。
私はそれが目的だと思っています。
それを提供できない組織に存在意義はありません。
確かに厳しい。
だけれど、目的を失ってはいけない。いやこういう厳しいときだから、もう一度目的を明確にし、そのために活動、運営を行う。
今こそ真価が問われています。