新年の楽しみの一つは、日本経済新聞の新春の特集です。
そんな記事を読んでいると、ふと二宮尊徳さんの言葉が浮かんできました。
新年から続くこの特集記事を読んでいると、二宮尊徳さんの『遠くをはかるものは富み、近くをはかるものは貧す』が浮かんできた。
— Masaki Nishimura 西村 昌樹 (@masakinishimura) January 4, 2020
今の資本主義は、結局のところ近くをはかろうとするばかりなのではないか…と頭をもたげる。
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人間は欲望を原動力に成長を続けてきました。
より幸せになりたい。
とそう願う気持ちがあるからこそ、社会は豊かになってきて、それらを享受し、私たちも日々の暮らしを送れています。
だけれど、欲というものは、ほんとうに厄介な代物で、度を越してしまうと、さまざまなところにゆがみが生じてしまうような気がします。
この特集の中でも、世の中の貧富の差が拡大していくることを指摘する内容となっています。
私自身も、小さな企業の経営者として、会社をより成長をさせたいという気持ちがあるし、そうであるからこそ、お客様に貢献し、社員やその家族の幸せを導くことはできません。
以前にも触れましたが、
Masaki Nishimura 西村 昌樹@masakinishimura
群馬に行った帰りに、ふと寄りたくなってかんてんパパガーデンに行ってみた。 美しい敷地だが、ここは工場の中なのだ。 美しさ、開放…いろいろ形容されると思うけど、伊那食品工業の理念そのものなのだ 沁みる… https://t.co/Eqj3JBZTa6
2019年12月26日 07:05
寒天で有名な、伊那食品工業は、何十年も、増収増益を続ける企業ですが、その秘訣は、成長を急がないことだと言います。
人の成長は一様ではなく、ぐんと伸びるときと停滞するときと両方あるわけですが、努力を常に怠らないこと、そして急な成長を遂げたと言って、それをバーンとひけらかすのではなく、じっくりじっくりと出し惜しむかのごとく、広げれば、確かに、緩やかだけれど、ずっと成長を続けることが可能にはなりそうです。
GAFAい代表されるIT企業の成長はすさまじく、そんなゆっくりな成長では決しておっつかない状況で、そんな悠長なことではやってられないという声もあるかもしれないですが、もし世の中がじっくりとした成長で進んでいったなら、多くの課題もまた解決できるのではないかとも思うのです。
私たちのような片田舎で暮らす人間は、やはり時間軸が、世界の中心とは一線を課すべきで、作物を収穫するがごとく、また森の成長のごとく、二宮尊徳さんのような遠くはかる生き方で、ずっと成長し続ける社会をつくることに注力していかなねばならないと思うのであります。