総合計画は住民がコミットメントしてはじめて有効に機能するもの | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

先日、メディアで香美町第二期総合戦略が策定されたことが発表されましたが、私はそれを失望の念で眺めていました。


私は、総合戦略の諮問機関である、香美町総合計画審議会のメンバーでありました。


この第二期の計画に費やした議論はわずか一回です。


総合戦略は国の目玉政策の目玉の一つである地方創生を達成するため、各自治体は、それに対する計画を策定をしなくてはなりません。


最初に香美町がその計画に着手したのは2014年でした。


何度か議論を重ねて作り上げたものでした。

今回、初期の計画年限を迎え、二期目のを作り上げるところにきたのですが、すでにある程度の計画は練り上げられていました。


総合計画審議会ではたいした議論もなされませんでした。私自身、いくつか発言はさせていただきましたが、正直政策に魂を込めることはできなかったです。


それは、私自身の力量不足の結果ですから、もう言い訳の余地はありません。



総合戦略の肝は、その計画に住民がどれだけコミットメントできるかということだと私は思っています。


まちづくりに関してはこれまでも数々の「計画」が策定されてきました。


しかし、残念ながらまちは年々疲弊していっています。それは計画の内容が不十分であったからではないと思っています。


最大の要因は、まちづくりが我がごとではなく、ひとごとであるからに他なりません。


おそらく今回の二期目の計画も、行政職員も一生懸命考えたことと思います。


ですが、行政職員もまちづくりの主体者の一人であることには間違いありませんが、例えば商工政策などは、その主体者たる商工業者自らが考え実行するものでなくては絶対にうまくいかないのです。


本来、主体者たる商工業者も、製作者立案は商工会職員や、行政に丸投げで自らが考えようとしている人がどれほどいるのか…



そんな政策をいくらぶちあげようとまちはちっともよくなりはしないのです。


総合計画審議会の委員となりずいぶんたちました。

だけれど何も変えることができなかった。


ほんとうに無力でした。


もはや、私自身が、この審議会の委員である意味はありません。


近々審議会の委員を辞職しようと思います。