田舎に住むものとして、きちんと伝えられていないことにもどかしさを感じるのですが、
「地方では働く場所がない」
ということをよく言われていますが、実際はそんなことはありません。
私のうろ覚えの知識でいうと、地方における有効求人倍率は、1を超え、1.6倍ぐらいあったと思います。
働きたい仕事がないということもいわれていますが、「仕事」というものとらえかたが非常に限定的であるからだと思います。
いま、仕事人に求められるのは、創造性です。
決められたことをこなすのではなく、どう自分なりの味付けをしていくのかそういうことが求められる時代です。
資格などが必要な仕事ならいざしらず、そうでなければ、自分自身の『好き』を仕事にどんどんと取り入れていったらいいのです。
例えば、漫画家になりたかったけど、なれなくて、工場に勤めることになったとしましょう。
従業員向けのマニュアルをつくるのに、あなたの漫画を活かして、マニュアルを漫画で表現することができるかもしれません。
花屋になりたかったけど、介護の仕事をすることになったとしましょう。
介護の事業所のいたるところに花を飾ったり、通所される方といっしょにフラワーアレンジメントができるかもしれません。
私は、建設業を営んでいますが、会社を成功に導くためには、大工さんだけを雇用したらいいのではなく、料理が好きな人だったり、人のお世話好きな方だったり、そういう人が来れば、きっと新たな企業としての可能性を切り開くことができます。
仕事というのは、建設業だからこうだ…とか、農業だからこうだ…とか、そんなに単純なものではなく、実に奥深いものです。
私たちが他の仕事を見て思うそういう世界というのは、かなり断片的なものでしかないのです。
自分がやりかたったこと、やりたいことをやるのに、ほんとのところは、どの企業、どの家業でだって可能なのです。