冷静に考えれば、おかしなことだ | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 
日経新聞の1面に出ていた記事を読んでいて、ふむふむと納得しかけていたのですが、冷静に考えると、だんだん違和感を感じてきました。
 
東京オリンピックの混雑解消に向けた取り組みで実験的にテレワークをしたという内容だったわけです。
通期ラッシュという言葉は知っていますが、自分自身にその体験はありません。おそらく、都市部に住んでいる以外の方も同様にそういうこととは無縁の生活を送っています。


人が集中していることが、この問題の根源だと考えると、混雑緩和するためにテレワークをすることは一つの解決策ではあるけれども、そもそもそういう場所で働く、生活をすることを避ければ、こういう問題に直面することはないわけです。
 
ざっくりいってしまうと、これらの対応は対処療法に過ぎず、根本原因の解決にはなっていないわけです。
建機大手のコマツが、本社機能の一部を、創業の地、石川県に移したというのはよく知られている話で、こういう根本的な策を講じることが今の日本に求められていることなのではないかと思うわけです。
 
日本人の東京に行くことがステータスというマインドを今こそ変える必要があるのではないでしょうか。
 
アメリカの経済の中心はニューヨークですが、名の知れた企業の本社所在地を調べてみると、ニューヨークが意外に少ないことを考えると、東京でなければ企業は成長しないという発想は、どうも日本人だけの感覚なのではないかと思います。
 
最近よく言われるgoogle、apple、facebook、amazonのうち、先の3つはカリフォルニア、amazonはシアトルです。
 
まして、テレワークを活用してという話なのであれば、なおさら、本社機能が東京である必然性は今後どんどん薄れていくと思います。
人がもっとも『活動できる場所』は、もはや東京ではないと私は思います。
 
東京オリンピックが一つの契機とするならば、東京が『中心』という考え方を改めることが必要なのではないかと思います。