ブラタモリが人気だそうですね。
実のところ、私自身は、一度もその番組をじっくり見たことはありません。
何かの拍子にチラ見したことはありますが。
聞いている内容は、日本各地に出向いて行って、その地域を深ぼっていく地理的な番組だと理解しています。
wikipediaによると、ブラタモリの開催は2008年、もう11年もやっているんですね。
ブラタモリをきっかけに、歩いて旅をするということが、世間で見直されているのではないかと思います。
私自身も、最近はランニングをしながら、マチを散策することが楽しみの一つになってきていて、おそらくそのきっかけになったのは、社会的にそういうことが見直されるようになってきたことに便乗したからだったと思います。
そのときの動機は忘れてしまったけど、いわゆる観光ルートにはない、ディープなマチの姿を感じることができるのがマチ歩きならぬマチ走りの楽しさで、旅にいつもランニングシューズを持っていくのはそのためです。
ここからは私の推測です。
なぜ世の中、そういう散策するということが見直されるようになったかということなのですが、モータリゼーションの発展で、多くの人が全国津々浦々まで行けるようになりました。
そして、レジャーや余暇が充実するようになり、主だった観光地には、だいたい駆け足で足を運ぶようになりました。
諸先輩などに聞いても、あそこも行った、ここも行った…本当にあちこち出かけられてます。
ですけど、だいたいがいわゆる団体旅行であるケースが多くて、そこにとりあえず行ったという程度で、じっくりと味わうということはないように思います。
なので、そこに行った、ということは単に、既成事実をつくっただけともいえるのです。
昔なら、『その場所に行った』という事実だけが重要だったのかもしれませんが、今は、そこでどう味わったのか…ということが重要になってきている…
今や、インターネットを検索すれば、その場所に関するあらゆる情報を手に入れることができます。
どっかのお城に行って天守閣を見ただけなら、インターネットで数ある記事、写真を見たのとそう大きな違いはなくなってきていると思うのです。
自分が何に気づき、どう感じたのか…、そして何を学び、何にときめいたのか?
だから、味わうために、散策をするというのがとても意味を持つと思うのです。
ブラタモリはそういう意味で、テレビ画面越しにその場所をじっくりと味わうことができる番組で、だから人気があるのではないかと思います。