その人しかできない仕事をつくってはいけない | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

これは、自戒を込めて書きたいのですが、組織が行う仕事において、その人しかできないという仕事があってはなりません。

 

もちろん、それぞれは自分の仕事にプライドをもち、独自の技術や誰にも負けない経験を積んで自分しかできないよう努力をされているかと思いますが、お客様の側から見れば、そんなことがあってはいけないと思うのです。

 

例えば、ある会社に電話をし、

『○○の件でお電話したのですが、△△さんはいらっしゃいますか?』

 

『あいにく、○○は休みをいただいておりまして…、△△が出勤するのは、3日後になります…』

 

『ですが、その件については、□□に引き継いでおりますので、私が対応いたします』

 

とか

 

『その件でしたら、他にも対応できるものがいますので、そちらで対応も可能ですが…』

 

とかそうやっていれば、安心できます。

 

もしその仕事で他にも対応できる人がいるなら、その人も安心して休むことができますし、お客様にも迷惑をかけることは極力少なくなります。

 

実際、お客様はその人が気に入っているから、その人にしていただきたいということもあるでしょう。

 

ですけど、そういう場合であれば、お客様は待つことを厭わないものです。

 

しかし、緊急を要する場合なども含め、一般化されている仕事は絶対にその人でなければいけない理由なんてないのです。

 

それは会社として対応すべきことであって、たまたまその人がその職責を任されているにすぎないのです。

 

組織において大事なことは常に、その人の仕事の代替えが可能なようなバックアップをつくっておくということでしょう。

 

とにかく、人は自分しかできないように仕事を抱え込みがちです。

ですが、本当に優秀な人というのは、その仕事が、誰でも可能なように、可視化し、また一般化してカスタマイズするものです。

 

最近、ある件でまさに、その人が休んでしまい、そのことがその人以外に対応できないという憂き目にあってしまい

『あーもしかしたら、うちの会社でもおんなじことやらかしているなぁ』

と深く反省するのでした。