先日、ある大学で学んでいる大学院生から、『働き方』に関するアンケート依頼が会社にありました。
社員の皆さんにお願いをして書いていただくものでした。
例えば
『あなたは現在の仕事に満足していますか…』
満足している、まあまる満足している…5段階評価で丸をつけていきます。
無記名のアンケートですので、誰が書いたかは分からないような内容になっていて、回収ボックスを設け、期日までにそこにいれていただくようにお願いをしました。
回収したアンケートは、すぐに大学院生に送り返し、中身をじっくり読みこむことは避けるようにしました。
ですが、たまたたちらっとだけ見えてしまったアンケートの内容は私にとっては大変辛辣なもので、ほとんどの評価に満足していないようなものもありました。
無記名で書ける安心がありますから、いちいち私自身に忖度する必要がないですから、社員の胸のうちの本音なのでしょう。
ですが、その時に思いました。
経営陣を直接前にして発言する内容は、おべんちゃらや建前も多くあるということです。
真実や本音を素直に語れるような雰囲気を作ることも大事ですし、何より声にできない声、胸のうちに閉じ込めてしまっている心の叫びのようなものを一生懸命聞く努力が必要だということです。
人の中には明確に意思表示ができる人ばかりではありません。
しかし、一人ひとりは何らかの意思をもっています。
リーダーとして重要なことは、人が本当に何を求めているか一生懸命に探る努力を怠らないことではないかと思います。