先日、上記の会議に出席してまいりました。
木を植え、森を育て、そこから木を取り出し、利用する…というライフサイクル。
それは50年、100年というとても長い時間軸を必要とします。
家を建てるために使われる木が、天然から調達されたものではなく、人が植えたものだとしたら、それは先代、もしくは先々代が次世代のために植えたものです。
だから、自分が種をまいても、その果実を自分たちの世代で刈り取ることができない…
これが、木材のサイクルです。
そういう中に片足を突っ込んでいる私たちです。
だから、考える思考の軸はそうでなくてはなりません。
自分たちの利益以上に次世代の利益を考え、行動する胆力が必要になります。自分たちさえよければという考えではいずれ破綻を迎えてしまうわけです。
私たちは経済という仕組みの中に放り込まれ、その中で生きています。利益を追求するためには、より多く、より早くが求められますが、そういう時間軸には当てはまらない自然の摂理。
何十憶年という地球の営みを考えるとき、いっときの感情だけに振り回されてはいけません。
今がよければよい、私たちだけよければよい…
それは自然の摂理にも反していることと言えます。
しかし、人間は欲深いもので、しばしばそれとは相反します。
私たちも自然の摂理の中の一つなのだという自覚が必要になるのでしょう。