昔、ある先輩から
『社長の仕事は、自分の仕事を手放すことだ』
と言っていたことを思い出します。
何もしなくて遊び呆けていたらいいという意味ではもちろんないのでしょうが…、その意味についてふと考えておりました。
仕事には三つあると思います。
『自分しかできないこと』
『自分以外でもできること』
『自分にはできないこと』
何かを成し遂げるためにする『仕事』ですが、冷静に見つめていると、そういうものが浮かびあがってきます。
自分にはできないことは、これはもう明らかなので、分かりやすいものです。
しかし、自分しかできないこと、自分以外でもできること
というのは、けっこうあいまいだったりするし、多くの人は仕事にとりかかるときに、そういうことを考えないでやる人は多いのではないかと思います。
また、自分以外でもできることは、今はできないけれど、教えたらできることも含まれていたり、10分ではできないけど、1時間かければできることであったりもするから、なかなか簡単には判断できなかったりするわけです。
『人に頼むぐらいなら、自分がやった方が早いので…』
という言葉をよく聞くし、私もよくそういうことをやってしまいがちです。
しかし、今すぐにやらなければならないことならいざしらず、そうでないことでも、自分で抱えて、、他の人が手持ち無沙汰にもかかわらず、人に回さず、一人あくせくとしているという場面は少なからずあります。
全体を俯瞰してみるという視点がかけているからなのでしょう。
仕事ができる人というのは、そういうことがしっかりとわかって実践している人だと思います。
自分にしかできないことが何なのか…
しっかりと考えて行動したいものです。