大雪警報は果たして災害をもたらすのか… | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

大雪警報が発令されました。

 

実際よく雪が降りました。

近くに兎和野高原の気象データの観測場所があり、私は、ほぼ毎日ここの積雪データを見ています。

 

ニュースでも冬季になれば、必ず積雪量が報道されるところでもあります。

 

実際に、感覚的には、50~60センチぐらいは一晩に降り積もったでしょうか…。

 

ですが、地元はそう大きな混乱はおきていません。

 

いくつか理由があります。

一つは、生活者のほとんどがそうなることを想定した備えをしていることです。車で言えば、だいたいの家庭は4WD車で、スタッドレスは必須です。

 

そして、スコップなどの除雪グッズもちゃんと備えています。

 

もう一つは、除雪体制の充実です。

積雪によってもっとも支障をきたすのが、交通網への影響です。

 

しかし、昔からこの地域は土建業者を中心に、しっかりとした除雪体制を整えているので、道は世間が想像する以上にスムーズであることに驚くでしょう。

 

むしろ、兵庫県でいえば、瀬戸内側は、数センチでも雪が降ったらおしましです。

 

積雪地にくればくるほど、道はスムーズだった…というのはよくある話なのです。

 

私は大雪を災害扱いにする考えにはどうしても賛同できません。

多くの山間地はスキー場があることが多く、そもそも雪がなくては商売にならないのです。

 

台風などはわかります。

だけれど、大雪警報が発令されたときに、『不要不急の外出は避けましょう』などと言ってほしくないのです。

 

2年前の二月の連休のことです。

一晩で80㎝ぐらい雪が降ったことがあり、そのときはさすがにこちらの方でも交通では大きな混乱が生じました。

 

ちょうど降り始めたのが、夕方ぐらいからで、通常の除雪体制は、翌朝の5時ぐらいが一般的だったので、そのおよそ12時間ぐらいの間に、みるみる積もってしまい、そこに普段雪道に慣れていない都会の人達がそういうところを入るものですから、現地への除雪に行こうにもそれらの車が邪魔をして現地に着けず、さらに交通が混乱するという悪循環に陥ったのでした。

 

あとで、警察、県土木、町などと地元でそのことを踏まえた対応を検討する会議があったおりにある県土木の職員が

 

『そんな日はスキー場をストップしたらいいでしょ、そしたらお客さんだって来ることもないから交通の混乱はおきなかったでしょうに…』

 

と言われたのだそうです。

 

もしかしら、私はその場に居合わせたら、こぶしを振り上げていたかもしれません。あまりに、私たちを取り巻く環境を理解していない、無責任なコメントにはらわたが煮えくり返る思いでした。

 

私たちの生活は雪と共にあります。

そして、自分の子供たちも、これから雪と向かい合って生きていきます。

彼らの中に雪が降ることはおそろしく大変なことなのだという感覚しかなかったら、地元で生活しようという気持ちを持ち続けることができるのでしょうか…

 

大雪は災害ではない。

私の結論です。