先日子どもたちが通っている小学校の教頭先生より、
「今度、教頭会があるので、話をしてほしい」ということで、
「地域で活躍する子を育てる」
というテーマで話しをさせていただきました。
なみいる教頭先生を前にお話しするなんて、100年早い!と思っていましたが、せっかくの機会ですので、思いのたけを全部ぶつけました!(笑)
いろいろ話をしましたが、結論的にいうと、
「これからの時代は、都会に出て働くのが幸せのつかみ方だというのは大間違い。
だから、子供たちが地元で働くということを大人がまずはイメージしなきゃならない!』
ということです。
戦後、敗戦からの復興のために、物質的な豊かさを手に入れることが必要でした。
長男が家を守り、それ以外は、都会に出て工場に勤務したりして、とにかく日本全体の生産を上げる必要がありました。
そして事実、日本はずいぶんと豊かになりました。
しかし、ずっとその流れを追い続けた結果、多くの日本人が都会に出て働くことが成功モデルだと固定観念があります。
しかし、どうでしょう。
流通モデルが変わり、日本のどこにいても、都会と同じようなものが手に入れることができる時代なりました。
情報化がすすみ、世界中の情報が手に入れることができるようになりました。
そうやって過去から比べると全く時代は異なっているというのに、それでもなお、都会に出る必要って何があるというのでしょう。
国は働き方改革を唱え、日本人の働きすぎに警鐘を鳴らしています。
日本は、同じことを繰り返し行うという単純生産モデルの概念が強すぎます。同じモノを作り続け、生産性が変わらないとするなら、より多くの時間をかけたほうが生産性があがります。
しかし、この世の中、一人ひとりにカスタマイズされ、そして過去にとらわれないまったく新しいものを生み出すことが必要とされる社会に代わりました。
そうなれば、時間をかけることがまったく価値とみなされず、これまでにやってこなかった経験、多様な経験、そういうものを積み上げノベーションを誘発する必要があるのだと思います。
だから、労働時間を短縮させ、そこから生み出される時間を活用し、多様な生き方を経験してもらい、その中から新しい知恵を産みだしやすくしている…
そう考えるべきなのだと思うのです。
と、そんなことをツラツラをお話させていただきました。
ある先生が質疑の中で、
「学校現場というものが実はもっとも多様性のない職場なのかもしれない…」
と漏らしておられました。
今、教育が先陣をきって、変革をおこさなくてはいけない時代なのだと思います。私のお話が先生方の心に少しでも入り込んでいるとうれしいのですがね…。