過疎化率ではナンバーワンの我が町こそもっとも自然豊かなところだと信じていたからです。
その時
『自然豊かとはいってもその定義は一様ではないし、それぞれの地域で自然との関わりを誇りに思ってるんだなぁ』
と思いました。
世界には辺境の地と呼ばれるところはたくさんあって、何日車を走らせても景色が変わらないところもたくさんあると思います。
そういうところからすれば
『おい日本人よ、自然が豊かだって自慢してるけど、全然マチじゃねーかよ』
って思われているかもしれません。
上だとか下だとか、そもそもそういう優劣を競うものでもないわけで、それぞれの地のありのままを受け入れ、それを誇りに思い、そしてそれを大切に育んだらいいだけなのです。
ただ、その場所をありのままに受け入れられるかというと人間って結局無い物ねだりで、ないものをあげつらって、あれがない、これがないとその部分ばかりにフォーカスしてしまうもんなんです。
山岳には山岳の、里山には里山の、海洋には海洋の…
それぞれの役割、機能があり、それが複雑に絡み合いその『場所』を作り出しています。
それぞれの特徴を知りつくし、磨きをかければかけがえのないオンリーワンの『場所』が作り出されていきます。