日本の小中学校では、清掃の時間というものがありますが、他の国ではそういうものがないのだそうです。
これまで、学校は自分たちのものだから、自分たちできれいにするというのは当たり前と思っていたのですが、それは日本独特の教育のプログラムだということを最近知りました。
外国では、専門の清掃業者が学校が終わったあとに入ってきれいにする、むしろそちらの方がグローバルにみれば『普通』のこと。
以前、中国人を雇っている方の話を聞いたことがありますが、中国人は、売り場や現場の掃除は『私がやることではない』とまったくやらないのだそうです。特に高所得者ほどその傾向にあって、その浸透が大変だとのことでした。
日本が他国に比べて優れているところはたくさんありますが、この『自分たちの場所は、自分たちがきれいにする』という教育の徹底がある意味、そういうものを培ってくれているのだと思います。
製造現場では、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)が、品質管理の基本といわれていますけど、そういうことがすっと入ってくるのも、義務教育の現場で、そういうことが日常的に行われてきたことに理由があるのかもしれません。
日本人はおそらく掃除をやる中で、いろいろなことを感じています。
相手への思いやりや、きれいにすることによる美意識の向上などなど…
単なる『作業』ではなく、そこから感じることを日常に活かしていることは、いわゆる華道、茶道のような○○道(どう)に通じていると、私は思います。
日本のそんな当たり前に行われていることにもっと自信をもちたいですし、このような文化が、世界に広まっていけば、もっと世界は平和になっていくであろうになぁと思う今日この頃です。