『もし、効率性を大事にするならば、製造業のように社内に多くのルールと手順が必要だ。柔軟性と改革を大事にするのならば、社員には自由と責任を与えるのがよい』
今朝の日経新聞に掲載されていたネットフリックスの社長の言葉です。ドスンと胸に響いたので、書き留めてみました。
世の中には、寡占化された大企業によるサービスがある一方で、それぞれの独自性を保ちながら活躍する中小零細企業があります。
しかし、世の流れはどちらかというと、寡占化されたサービスに軍配があがり、地方の小さな店は、そういうものに呑み込まれていっています。
画一化されたサービスは、多くの人に安心を提供していることはまぎれもない事実なのですが、社会が求めるのとは逆行してしまっているな気がします。今、それを打破するためには何が必要なのでしょうか…。
私はそのヒントが冒頭に書き記した言葉にあるのかなぁと思ったわけです。
時代の変化に柔軟に対応し、自らが改革をおこしていくこと。
そのために、自由と責任を発揮すること。
今、多くの会社、特に大企業を中心に、働き方改革が行われています。
フレックスタイム、テレワーク、副業化など旧来から見ると、そんなに野放にして大丈夫なのか…とも思える雇用の在り様は、なかなかすんなりと理解はできなかったりますが、先に言われている『自由』と『責任』のある風土が改革をおこしていくと考えれば、それも合点がいくような気がします。
大企業がこぞって、そういう改革をすすめているのですから、中小零細はそれ以上の『自由』と『責任』を進めていく必要があります。
個人事業主はまさに自分自身のアイデアと行動で、『自由』を手に入れ、そして、それによって発生するすべてのことについて『責任』を負っています。
世の中は多様な社会の方が断然おもしろいに決まっています。
私たち中小零細がより個性を発揮できるようになることが、これからの社会をよりよくするために必要なことです。
ネットフリックスという『大手』さんの言葉ですが、その言葉は私たちにとっても大いに示唆を与えてくれていると思います。