再生はまず一人から | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

この地には、5世紀ごろのものと思われる古墳があるので、少なくとも有史としては1500年ぐらいあるということになります。
 
表立って特筆すべきものではないでしょうけど、それでも千年以上ここに人が居を構えていたという事実を私たちは真摯に受け止める必要があります。
 
古墳が形づくられるぐらいですから、それなりの知識をもった人がここに入りこんで生活をしていたということなのでしょう。
 
いつの時代に人が入りこんできたのか、それ以前の手がかりになるものはないかもしれませんが、とにかく大挙して押し寄せてきたということはなかったはずです。
 
ごくごくわずかな人がここに移り住み、やがて、ムラをつくり少しずつ開拓し、開拓して、マチにまで育てあげてきたのだと思います。
 
村はいつの時代にか勝手にできあがったものではなく、何もないところから一つずつ一つずつ積み上げてきた結果が今ということなのでしょう。
 
昭和30年代ごろに、この地域も人口のピークを迎え、そこからはずっと人が減少していまに至っています。
 
世間では、さも世の終わりのように言っているふうもありますが、最初何もなかったころに比べれば、人の生活があるということはゼロではなく、プラスということ。
 
そう考えれば今の世の中の見方も変わるってものです。
人がまったくいなくなってしまったとしても、何千年というスパンで見れば、またものに戻るだけのことです。
 
有史の頃を思い出し、一人からでも切り開いていく…。
そういう覚悟さえあれば、世の中はプラスのことだらけ。
 
地域の再生というのは、そうやって考えればまたちがったものになりますね。
 
再生はまずは一人から