昨日、国道を走ル道すがら、工事現場を横目で見ながら、ふと思いました。
Masaki Nishimura 西村 昌樹@masakinishimura
うちの会社の使命は、建物を建てることである だから、工事が多いことはありがたいことだ ロードサイドにまた新しい建物が増える。 だが、人口減少局面にあれば、マーケットは激化し、合理化された先はにあるのは、過疎地域は捨てられると… https://t.co/c3dEPT559d
2018年08月27日 17:50
だいたい察しがついてしまうのだけれど、どこの現場かはみなさんの想像にお任せします。
私の事業は、建設業だから、工事をしていないヒガミだと言われてもしかたないでしょう。
私自身は、弱肉強食の中で、消えゆくお店を一度だって守ることはできなかったし、実際に、私自身もそういう恩恵にあずかって商いをさせてもらっているわけだから…身勝手なものです。
ですが、やはり地域の未来を思うとき、ほんとうにこれでいいのだろうかという思いがもたげます。
実は、私の近所のとある店も、もうここで商売を続けるのは限界に近づきつつあって、いよいよ店じまいを考えないといけないという話を聞いています。
大きなお店が出るたびに、小さなお店はそれに呑み込まれてしまいます。
大きなお店は確かに品ぞろえ、価格など小さなお店を圧倒しています。
しかし、買い物ができるものは、車で移動の手段を手に入れているものに限られてしまい、子どもたちや老人などの交通弱者は、ますます利用ができなくなってしまいます。
そうやって、不便さが募ってると、ここは住みにくいという話になり、ここは住めない場所となり、利便性の良い場所に引っ越し、マーケットが縮小します。
そして、縮んだマーケットになれば、採算があわないとなり、店は撤退し、ますます不便となり、そしてここでは住めない…となっていくという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
ちょっと考えすぎなのでしょうか…。
資本主義に抗い、保護主義的経済を再考せよというつもりは毛頭ありません。
それぞれの事業所が努力し、顧客に魅力的なものをつくり、伝え、売り上げを拡大すること…。そうやって新陳代謝を繰り返し、よりよい製品、よりよいサービスが次々と生まれ、私たちは多くの便益を享受してきました。
しかし、地域なくしては、私たちは生きていくことはできません。
いまこそ、小さな商いだからこそ生み出せる強烈な個性、楽しさ、おもしろさ、情熱、そんなものを醸し出すことで、この時代を切り抜けられないのか…そんなことを思う今日この頃です。