私が『図書』館に期待すること | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が尊敬する河本先生との今朝のやりとり…。

図書館については、私なりの思うところがあります。

 

私が初めて『本』に興味をもったのは、大学生になってからです。

高校まで、まともに本を読む習慣がなかった私でしたが、大学生になり、本を読むようになりました。

 

本を読むきっかけになったのはきっかけがいくつかあります。

 

親元を離れはじめて下宿生活をすることになりました。

 

人生初の下宿生活で考えたのは、ミニマムな生活をしようということでした。

 

高校生まではテレビっ子でした。

ひまさえあればテレビを見ていたのですが、その生活を一変させたいと考えていました。

 

なので、大学に入ったとき、ふとん以外何も持っていきませんでした。

高校時代は、音楽とも疎遠だったので、ラジカセ(今は死後?)すらなく、ほんとに布団だけを下宿部屋に持ち込みました。

 

で、何もないから夜がめちゃめちゃひまなわけです。

孤独すぎて死ぬかもと思いました。

 

テレビは下宿の管理人さんが気の毒に思ったのか、その後、チャンネルがダイヤル式の古いものをどっかから持ってきてくれて、数カ月後にはまたテレビのある生活には戻ってしまいましたが、それまではほんとに何もありませんでした。

 

当時、Be-Palだったか、アウトドア雑誌を買ってきては、いろいろ眺めてましたけど、その中の連載で、椎名誠さんがおもしろい旅のエッセイを書いているのが目に留まり、椎名誠さんの単行本を何冊か買って読み始めたら、これがけっこう楽しく、そこから本を読むことが楽しくなりました。

 

 

もう一つのきっかけは、大学に入り、巨大な蔵書を備えている図書館があることでした。

 

授業以外にはよくそこに入り浸っていました。

エアコンもばっちりだし、読みたい本はどんなジャンルでもそろっている夢のような空間だと思いました。

 

当時は、インターネットもまだなかったころだったので今のように知りたいことを知るにはもっとも知恵の詰まっている場所でした。

 

特に、図書館は、司書の方もいらっしゃったし、図書館の端末をたたくと、自分が知りたいものに限りなく近いものを検索できたので、自分の知的欲求を満たすことができ、こんなにすばらしい世界があることに驚いたことを覚えています。

 

そういった経験を通じて、図書館が地元にもあったらどんなに市民生活に潤いがでるか、そんなことをしみじみ感じます。

 

実際、小学校中学校にも図書館はあるし、うちの町にも小さいながらの図書コーナー(独立した図書館ではなく、町民センターの一角にそういうコーナーがあります)があります。

 

本は、偶然の出会いともいえますから、そこにある何気にとった本から、さまざまな広がりがあることも否定はしませんが、やはり、自分が求めたいものが読めるということが何より重要だと思うのです。

 

そう考えると、小さな町では、図書館に多くの予算をかけることは難しいです。

 

本を読むきっかけを作るという点では、各地にあることは否定しませんが、私自身がもっとも期待するのは、蔵書をそろえ、検索機能を充実させ、自分が求める知的欲求を深堀をしてくれる、そういう図書館です。

 

それが実現するためには、一つの市町単位では限界があるのではないかと思います。

 

私は、いくつかの自治体が協力して蔵書の充実した図書館を整備していくことが大事なのではないかなぁと思います。