昔、田中角栄首相が
『日本列島改造論』をぶちあげ、過疎地域にも光を当てようとし、それが功を奏して、私たちは、この地方にいながらにして豊かな生活を手に入れました。
ただ、いつの間にか、それを勘違いし、わたしたちの業界は地域の主役であるかようなふるまいをしたりしました。
実際、土建業者は政治の中では今でも大きな力を持っています。
だけれど、ほんとは、私たちはどこまでいってもサイドプレーヤーです。
よくよく考えてみると、事業をやっている人は実はすべてサイドプレーヤー。
あのアップル、グーグル、facebook、amazonなどなど、今や名だたる企業も世界の主役ではなく、市民の生活を豊かにするためのツールであり、それは結局サイドプレーヤーなのです。
映画でも助演男優賞、助演女優賞こそあれど、やはりそれは主役を引き立てるためのわき役です。
そこを勘違いすると、作品は、まったく意味のないものになってしまう。
主役が主役然とするための引き立て役なのです。
時代が変化し、サイドプレーヤーは次々に代わっていってもそれが主役になることは絶対にありえない。
主役は市民。
そこを絶対に見失ってはいけません。