規制の在り方を見直すべき | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

全国を一斉に襲った豪雨災害は、ここ香美町でも牙をむいています。
 
ちょうど、私の通勤経路となっているところも、一カ所崩壊し、通行止めになりました。
 
ご近所の土建業者さんとの緊急でのJVで、当社のスタッフも撤去作業にあたっています。

 

順調に撤去作業も進んでいるので、今日の夕方には、開放できるのではないかと思います。

 

この路線は幸い、他に迂回ルートがあるので、通行にはほとんど悪影響を及ぼしていません。

 

一方、山陰道のかなめである国道9号は、私のマチの入り口である但馬トンネル付近が通行止めになっています。

国道の管理基準で、連続雨量300㎜(だったと思う)を超えると、危険を回避するために封鎖しなければいけないという事態。
 
乗用車はそれでも、迂回ルートをなんとか見つけ出して、移動をしているものの、大型トラック等は行き場を失い、延々数キロの長い車列をつくっています。
 
聞いたところによると、大型車両の迂回ルートとして蘓武トンネルというのがありますが、そこも通行止め。
 
なので、鳥取方面から、京都方面に抜けるためには、浜坂から、豊岡方面に抜けていかなければ回避できない状況です。
 
また、豊岡自動車道も全線通行止め、播但連絡道路も全線通行止め、いわゆる主要道路はすべてクローズな状態でして、これでは大型トラックもにっちもさっちも行かないわけです。
 
もちろん、300mmを超える雨量が尋常ではないことは理解ができます。
しかし、通行止めを本当にしてまで、この物流を止めることが、地域のためになるのかというのをはなはだ疑問に感じているところです。
 
一つは、迅速な復旧活動に支障が及ぶという点。
 
土砂災害などでの初期段階では、地元消防団などの自衛組織が対応しますが、手作業ではとてもクリアできない冒頭のような状況で、実際に活動するのは、重機やダンプを保有する土建業者になります。
 
ところが、それらの資機材を会社で保有しているとしても、当社に限らず多くの土建屋さんで雇用している従業員は必ずしも、会社所在地の近隣にいるわけではないということです。
 
となれば、彼らが迅速に現場に急行できるようなルートは少なくとも確保しておく必要があります。
 
もう一つは物流が滞ることでおきるさまざまなリスクです。
資機材の点もそうなのですが、今やインフラとなったコンビニなどへ流通するおにぎりやサンドイッチなどももちろん、同じ車道を通じて運ばれるわけです。
 
これらが災害地域に来れば、緊急物資にもなりえます。
 
そういう意味でもやはり物流経路をしっかりと確保することがなにより重要なのです。
 
社員たちは、今回のように、陸の孤島のごとく主要ルートを封鎖していけば、それらを潜り抜けるように、あらゆる枝線を潜り抜けながら、本社を目指してきます。
 
 
実のところ、枝線である県道、町道こそ、安全基準は国道などよりも脆弱であり、事故リスクは高いのです。
 
主要な国道を単純に封鎖するのでなく、安全に走行できるように、速度を落とすなどの措置で十分対応可能なものだと私は思います。
 
今、ちょうど小康状態ですが、まだまだ降雨は続くようです。
気が抜けませんが、今後の改善の一つの問題提議にしたいと思います。