昨日はくたびれてしまって、写真だけアップロードしただけになってしまいました。
ハチ北の山開き神事が一昨日行われました。
過去、ハチ北内の、いろいろな場所で開催をしてきましたが、近年は天候が悪くなければ大山祇神社で行われています。
地元の先輩たちにお聞きすると、集落の中に、太田神社という社がありますが、それよりも前にこの地に建立したのが、大山祇神社だといいます。
この場所は大山祇神社をとりまくように、ザゼンソウが群落する湿地となっていて、このザゼンソウ群落は県の天然記念物に指定をされていて、西日本エリアでも有数の湿地になっています。
どういう経緯でここに建立されたのかは想像の域を出ませんが、先人たちが、このような景観に神がかったものを感じていたことは間違いありません。
ここに心のよりどころを作れば、この地が安泰になると先人たちは思いを馳せてきたのだと思います。
だから、私たちが冬山の安全を祈願するために、ここに集い祈りをささげるのは必然です。
私は、社会人になってから、ほぼ欠かすことなく、冬山安全の祈願祭には出席しました。
昔は、あまり意識をしなかったですが、歳をかさねるごとにこういう行事は大事にしなきゃなあって思います。
やはり、みえないものに畏敬の念をもつ気持ちが、それは誰に対しても謙虚になることにつながると思うからです。
特に、山はときにやさしく、ときに厳しく私たちに接してくれます。
しかし私たちはそれをコントロールすることはできません。
昨年を考えてみても、年末年始の雪不足、1月中旬からの大雪…。
もちろん、正直いうとそこにさまざまな感情は渦巻くけれど、それに一喜一憂するのではなく、常にどんなときも奢らず謙虚でありつづけることが必要で、それを山の神はずっと見ていると私は思います。
だからこそ、冬山神事に参加し、神と向き合い、心穏やかに祈ることが必要だと私は思うのです。
さあ、いよいよこの神事を経て、このハチ北もウインターシーズンを迎えます。
みなさまにとってすばらしきシーズンとなるよう、それぞれの立場で努力していきたいものです。