道を切り開いたか | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 
先日、仕事でとある村を訪ねました。
 
ある方が、同じ地区内で空き家になった建物を購入されるためのお手伝いをするためです。
 
以前にお住まいになっているところは、本道からは少し離れたところにあって、そのお宅を訪ねるためには、けっこうな坂道を歩いていかなければなりませんでした。
 
車も横付けできないところは、実際大変です。
家を改修したくても、すべてを手で運び込まなくてはならないし、家財道具もそんな坂道を上がり降りして運びこまなくてはいけません。
 
本当に大変なところでした。なので、近隣のもう少し場所のいいところに移り住むお気持ちになることはよく理解できました。
 
老夫婦だけでお住まいになっていて、奥様の足の調子が悪く、その坂道の登り降りが本当につらくなってきているのだといいます。
 
まして、冬期に雪が2mも降るような場所ですから、そこからの出入りは相当厳しかろうと察しました。
 
私がもし、この老夫婦と同じ立場であったならば、果たしてこの村に住み続けたのだろうかとふと考えます。
まだ車が走っていなかった頃から存在する宅地の中には、車が横付けできないような敷地が、まだ数多く存在しています。
 
今、集落の過疎問題は、ほんとうに深刻です。
 
私の村では先輩が未来を思い、まさに道を切り開いてくれました。
ほとんどの家が車で住居までアクセスできます。そのおかげて不便のない生活ができることに感謝しないといけません。
 
今、私たちが責任世代となりました。
未来の子供たちも同様に恩恵が享受できるよう、私たちも道を切り開いていかなくてはなりません。