キクちゃん逝く | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 
大先輩を前にして、大変失礼だとはしながら、みんなからそうやって親しまれてきたので、あえてそう呼ばさせていただきたいと思います。
 
一昨日、ハチ北の大先輩が逝ってしまいました。
区長や、ハチ北自然協会(ハチ北観光協会)の理事長など、ハチ北の今の礎を作ったおひとりでした。
 
今日、現区長が弔事を読まれていましたが、その中で、上下水道の敷設にはキクちゃんのご英断があったと話されていました。
 
現在、香美町では下水道がほとんど普及していますが、それらの工事に先駆けハチ北では上下水道が敷設されたのは、キクちゃんのリーダーシップなのだと聞いて納得しました。
 
そういった先見の明を持たれていたキクちゃん。
 
キクちゃんの青年時代は、男衆は、酒屋に出稼ぎにでるのが当たり前でした。
 
何か月も家族と離れ離れになって、女、子供は真冬には2メートルも積る雪深い場所に閉じ込めらるような生活だったと言います。
 
そんな時代に、ここにスキー場を開設し、年中、地元で生活ができるよう尽力してくれたわけです。
 
地元には、限界集落となって、活気が消え失せる集落がたくさんあります。
 
あの時の英断がなければ、ひょっとすると、今、このハチ北という集落もなかったかもしれません。
 
そんな激動な時代を生き抜いて来られた大切な人が、なくなってしまい、私もこのうえない悲しみを感じました。
 
いつも気さくに声をかけてくれました。
ちょうど、バス停の前に家を構えておられたので、いつも暖かく迎え入れてくれたことを鮮明に思い出します。
 
生者必滅の理とはいうものの、地区にとって大切な人を失って、私自身、大泣きをしてしまいました。
 
キクちゃんが夢見た理想のハチ北にはまだまだ到達できてません。
残された私たちが、そんな理想に少しづつでも近づけるよう努力をしなければならない…
 
今日葬儀があり、キクちゃんを前に固く誓ったのでした。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。