草刈をしながら、自治について考える | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 
ほんとはインカメやめようかと思ったけど、道路だけとってもなんのことやらわからないから、久しぶりにインカメしてみましたが、あいかわらずハマ○ッってる(←わかる人にはわかる(笑)…)
 
って、インカメしてみても、ヘルメット被って、棒もってたら単なるヤバいおっさんですね…。
 
ちょっとわかりずらいかもしれないですが、要するところ草刈りをしているわけです。
 
実は、明日18日、地元の道路草刈りになっているんですが、所用があり参加できないので、前日ですが、とりあえず自分自身のノルマだけは果たそうと朝から、草刈りに向かっているというわけです。
 
途中に何度も地元の人から、
 
『おめーなにしとるんだ』と声をかけられ
 
その都度
 
『やっ、明日参加できないんで、今日のうちにやっておこうと思って』と説明を繰り返しております(笑)5回以上は言ったな…。
 
 
さて、いつも道路の草刈りをすると、『自治』という言葉が頭をよぎります。
 

 

【自治】
自分(たち)の事をみずから処理すること。特に、地方公共団体や大学が、その範囲での行政・事務を自主的に行うこと。

wikipediaより

 

私の地区では、決められた奉仕作業が何回あるのですが、それに出役しないと、『出不足』

 

といって、出なかった分のペナルティ金が課せられます。

ぶっちゃけ、出不足とられるのは、対して痛くないし、ご老人にいたっては、身体が不自由なので、もう出不足とられるのは百も承知で出役されない方もままいらっしゃいます。

 

だけれど…

なんですね。

 

いま、公共サービスが隅々まで行き届き、自分たちが労務を提供して、何かをなしとげるということがはなくなってきました。

 

それに代わるように、私たち建設業は、県から受託して、県道の除草なんかを業務としても行っています。

 

ですが、元は自分たちが利用する道路は自分たちが管理『運営』する…

 

これが自治の基本だったはずです。

 

実際、暑いし、しんどいし、出不足払ってでも、誰かにやってもらったら楽ちんなのにって思うこと、しばしばです。

 

ですけど、地域コミュニティを維持していくということは、お金うんぬんではないんです。

 

特にこんなことは、住民自らが汗を流し、労務を提供してはじめて、道路が美しく保たれ、みんなが気持ちよく利用できることだってあるわけです。

 

道路除草はまさに、自治の基本を学ぶ場だと思うんですね。

実際に自分たち自らがやれば、見えない誰かがやってくれたことへの感謝の気持ちも湧いてくるんです。

 

道脇にゴミが落ちているから、行政に『はよゴミ片付けにこんかい!』ってクレームを入れるのではなく、『自分はそれで徳はしないかもしれないけど、ゴミを持って帰ろう』

 

に変わっていくと思うんです。

 

田舎になればなるほど、そういう作業は多いです。

ですが、身をもって知るからわかることもあります。

 

今は社会全体が貨幣経済を中心にまわっています。

ですが、お金では解決できないことっていうのがあるんです。

 

みんながちょっとずつ税金を納めて、それでまわしていく自治もあるけれど、みんながちょっとずつ労務を提供してまわす自治もあります。