自分(たち)の事をみずから処理すること。特に、地方公共団体や大学が、その範囲での行政・事務を自主的に行うこと。
wikipediaより
私の地区では、決められた奉仕作業が何回あるのですが、それに出役しないと、『出不足』
といって、出なかった分のペナルティ金が課せられます。
ぶっちゃけ、出不足とられるのは、対して痛くないし、ご老人にいたっては、身体が不自由なので、もう出不足とられるのは百も承知で出役されない方もままいらっしゃいます。
だけれど…
なんですね。
いま、公共サービスが隅々まで行き届き、自分たちが労務を提供して、何かをなしとげるということがはなくなってきました。
それに代わるように、私たち建設業は、県から受託して、県道の除草なんかを業務としても行っています。
ですが、元は自分たちが利用する道路は自分たちが管理『運営』する…
これが自治の基本だったはずです。
実際、暑いし、しんどいし、出不足払ってでも、誰かにやってもらったら楽ちんなのにって思うこと、しばしばです。
ですけど、地域コミュニティを維持していくということは、お金うんぬんではないんです。
特にこんなことは、住民自らが汗を流し、労務を提供してはじめて、道路が美しく保たれ、みんなが気持ちよく利用できることだってあるわけです。
道路除草はまさに、自治の基本を学ぶ場だと思うんですね。
実際に自分たち自らがやれば、見えない誰かがやってくれたことへの感謝の気持ちも湧いてくるんです。
道脇にゴミが落ちているから、行政に『はよゴミ片付けにこんかい!』ってクレームを入れるのではなく、『自分はそれで徳はしないかもしれないけど、ゴミを持って帰ろう』
に変わっていくと思うんです。
田舎になればなるほど、そういう作業は多いです。
ですが、身をもって知るからわかることもあります。
今は社会全体が貨幣経済を中心にまわっています。
ですが、お金では解決できないことっていうのがあるんです。
みんながちょっとずつ税金を納めて、それでまわしていく自治もあるけれど、みんながちょっとずつ労務を提供してまわす自治もあります。