社会が寛容になれば、子育て支援は劇的に変わる | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

今朝の日経新聞一面に子育てについての特集記事が出ています。
ここのところ、『働き方改革』と共に『子育て』についての記事がよく登場しているように思います。
 
『保育園落ちた日本死ね』
は、日本中を駆け巡った言葉の一つですが、それについて思うことを書きます。
 
私の会社は、建設業と宿泊業を営んでいて、特に宿泊業では繁忙期閑散期の差が激しいので、パートの方をお願いしていて、その中には社員の奥さんに時々来て手伝ってもらうこともあります。
 
で、その方は、まさに子育て真っ最中で、子連れ出勤可ということで来ていただいています。
 
子どもを背中におんぶしたり、時に足元で遊ばせたりしながら、客室の掃除や、食事の準備を手伝っていただいて、それこそ猫の手も借りたいときに、とても助かっています。
 
本社がある建設業事務所は、男性中心の職場でとてもそんな雰囲気にはなっていませんが、宿泊業という業種だからこそ可能であるということもあります。
 
宿泊業の方は、住まい兼職場ということもあり、我が子が頻繁に出入りしているし、ときどきお客様にかわいがっていただいたりしていて、むしろお客様と触れ合うのは自然な流れでもあります。
 
おそらく個人経営の事業者は、もともと生活と仕事を切り分けたりしていなくて、私の母も私たちを育てながら、宿の切り盛りをしていたし、父が創業の頃は、私も工務店の事務所に学校帰りに立ち寄って、父のデスクを借りて、設計のまねごとみたいなこともやっていた記憶があります。
 
仕事と、家庭を切り分けて考えるようになれば、当然預ける場所が必要だとかそういうことになってくるわけですね。
 
もちろん、そういうことに適さない事業所というのもありますが、社会がそれを受けいれてくれれば、政府が考える制度設計とか考えなくても、劇的に変化をおこすことができると思います。
 
例えば、電話対応していて、その裏で子供がないているとお客様に迷惑がかかるとなれば、子どもを隔離しなくてはいけませんが、相手のお客様がそれも寛容に認めてくれれば、隔離しなくてもよくなります。
 
というか、もともと日本の社会は、そういう社会だったですよね。
児童労働というと、ちょっといやな言い方ですけど、私たちの先輩世代は、農作業の手伝いとか、そういうこともどんどんさせられていた時代でしたね。私たちの頃は、ちょっとそういうことがなくなっていった時代ですが…。
 
少子化対策は日本社会のもっともプライオリティの高い課題ですから、社会全体がそれを寛容に思う社会にしていくことが重要だと思います。