地方創生の一つは、若い人をどう呼び込んで、活躍してくれるかというところだろうと思います。
おそらくどの地域も人口減少に歯止めをかけたい一心で、移住施策にはどの自治体も力を入れてきています。
もはやそうなってくると、もともと先駆的にやってきたいるところにアドバンテージがあって、地方移住者の総枠が増えれば言うことないのでしょうが、移住するつもりがある人の奪いになっているようにも思ったりもします。
そんな中で、我が町においては、県立村岡高校の存在をどう活かしていくのかということが重要になってくるのではと思います。
(香住高校もあるのですが、水産科という特殊な科をもつので、ここでは一旦横においておきたいと思います)
村岡高校も数年前に、以前2クラスあったものが、人数が減って1クラスになったときに、危機意識を共有して、全国募集も可能な『アウトドアスポーツコース(類型)』をつくった経緯があります。
そして、それは地域外からの生徒の呼び込みにある程度成功していて、いまのところは2クラスを維持できる状況になっています。
今年、村岡高校のおひざもとである旧村岡町エリアで出生したこどもは14人だと言います。
となれば、もう外から呼び込むことは必至です。
高校の維持のためには、外から呼び込む以外にはないということです。
今、香美町では、下宿をするにあたって、その生徒さんに補助金が出ています。
住民の中には、香美町に将来的に居住しないもののために、税金を使うのは何ごと!という意見もあると聞いていて、下宿補助金が打ち切られることになると、人を集めるのは難しくなるのではないかと思います。
高校の存在は、単なるコストなのか、投資なのか…。
私個人としては、下宿の補助金はおろか町営の寮を完備していくべきではないかと考えています。
学校生活のみならず、学校から帰宅後も、戦略的に生徒を育てていくのです。
あいさつ、掃除などの基本的な生活指導から、帰ってからの自宅学習などにも徹底して関与して、社会人として一人前になれるようにしていくのです。
高校を卒業しても地元に残るかわからないような人材のためにお金など使うべきではないという意見もあるでしょう。
しかし町ぐるみで彼らにたっぷり愛情をかけてあげれば、その恩義を感じた人がもし外に出ていったとしても、香美町のために活躍してくれるはずです。
そして、そんな貴重な人材予備軍に香美町を好きになってもらえば、将来的に香美町にも残ってもらえるようになるかもしれません。
さらには、優秀な人が集まれば、それに刺激を受けて、香美町の子供たちもよりよき方向に育っていくと思います。
人を育てるというのは、もっとも難しいことの一つです。
だからこそ、そのノウハウ、システムを掌中にあるというのは何よりも大切なことだと思います。
もう普通のやっているだけでは通用しない時代になってしまいました。尖った政策をうたないと町は維持できない…
そんな気がします。