
とあるおうちの屋根の雪おろしをしたら、隣の家の藏まで埋もれてしまったので、雪をほりおこしてます。
恐怖のお電話が鳴り始めました。
屋根の雪おろしの依頼のお電話のことです。
こうやって、どっさりと雪が降ると、ご近所のみなさんが、もういてもたってもいられなくて、救いを求めて、お電話をいただくわけです。
独居老人などは、雪がしんしんと降り積もると、ひょっとしたら、自分の家がつぶれるんじゃないかって恐怖におののき、私たちのような建築業者に、屋根の雪おろしの依頼をしていただくわけです。
もちろん、私どもにとっては、お客様からお仕事を頂戴するということはとても光栄なことです。
ただ、お客様にとっては、一刻も早く自分たちのこの状況から解放されたくて、どんどんとお電話してきます。
しかし、当たり前ですが、私どものマンパワーも限られ、人力でしかさばけないものですから、もうみんなヘロヘロになりながらの作業です。
最初の半日ぐらいは、余裕があっても、だんだんと疲れも出たりしてきます。
私どものところはまだそう多くはないほうかもしれません。
多いところでは100件以上の雪下ろしをこなしている業者もいるくらいです。
最近、この屋根の雪下ろしの依頼をいただく頻度が増えてきています。
若い方がいるところは、休みを利用したり、有休を利用したりしてやっているのですが、独居、もしくは老夫婦のみの世帯が増え、自分の力ではどうしようもない方が増えてきているからです。
こんなところでも、少子高齢化の影響を、目の当たりにします。
雪おろしは実はけっこういいお値段を頂戴しています。決して安くありません。
若い人にしてみたら、それなら私がやったほうがまし!と思う人は大勢いるでしょう。
そうなんです。
盆正月に帰省もいいのですが、こういう緊急事態にこそ、ぜひおうちに帰って、ご両親を安心させてあげてほしいのです。
それが、もっとも親孝行につながると思います!