
藻谷さんの講演の中で、マスコミの情報だけを信じると大変なことになりますよ
ってお話しがありました。
例として出されていたのが、殺人件数の統計についてです。
みなさんどうですか?
過去に比べて、殺人の件数は増えていると思いますか?それとも減っていると思いますか?
正解は『減っている』
んですね。
テレビの報道をみると、日々凶悪な事件が取り上げられます…。
日本は昔は平和だったのに、なんとも物騒な世の中になったもんだ…。
というのが、多勢の意見ではないでしょうか?
実は私もそう思ってました。
しかし、警察庁が行っている統計資料によると、実は、殺人はずっと減少傾向にあるわけですね。
そう!
日本は、実は本当に安全な国ということです。
あたかも殺人が多くみえるのは、マスコミさんがそのことを騒ぎ立てるからで、それはマスコミの視聴率につながるからなんだそうです。
ということは、これは一例であって、私たちが、世の中こうなんではないか?と思っていることの真実をしっかりとみていかないと、思い込みでこうなんじゃないかというのは判断を非常に危うくするということです。
ちなみに、これは、藻谷さんのお話しには出ていなかったので、自分で調べてみたんですが、では事件の数そのものはどうなのか?
事件数に関しては、実は、増えています。
刑法犯の罪名別認知件数及び検挙件数(統計局のホームページより)
しかし、その中身です。
過去にくらべて圧倒的に増えているのは、『業務上等過失致死傷』
これらの数字をあわせていくと、年々増加していることになります。
この中身についてまでは調べていませんが、これは私の推測ですが、社会がだんだんとそういうものを寛容にみることができない時代になり、何かあればすぐに『裁判だ』『警察だ』ということが影響しているのかもしれません。
私の推測ですから、それこそ推測で判断することはやめたほうがいいですよね。
とにかく、殺人は減っているという事実。
もっと私たちは、客観的にモノゴトをみて判断するということをしなくていけませんね。