
エコノミストでもなんでもない私が言っても何ら説得力がないのですが、世界の経済がおもわしくないとの報道を聞くに、モノ売りの経済は終焉してきているのではないか?と思うのは私だけでしょうか?
昨今、世間をにぎわす話題は、人工知能技術のこと、例えば、チェスの世界チャンピオンをついに、コンピュータが破ったとか、自動運転技術など…。
シェアリングエコノミーの勃興、ウーバーテクノロジーとか、Air B and B など…。
マイナス金利政策を通じて、住宅ローンなどの引き下げにつなげ、消費拡大を狙っているも、その期待に市場が応えていないとか…。
これまでも十分世の中は豊かになってきたけれど、これから先の豊かさは、モノ中心ではなく、一人ひとりのマインドに訴えるコトなのかなぁという気がしています。
ちょっと話はずれるんですが、この連休中、お客様をある場所までお連れして、ガイドをしています。
ちゃんとお客様からお金を頂戴する有料のガイドサービスです。
会社として取り組むガイドサービスとしては、まだまだ発展途上で、お客様にご満足いただけたかどうか、日々自問自答しているわけですが、ランチがついたりして、モノを消費している部分もありますが、ほとんどモノは生み出していません。
そして利用しているリソースは、地域にもともとある道です。
また、今回、道中で山菜などを取ったりしたものをお客様に提供したりしていますから、ちょっと穿った見方をすれば、そこらへんにあるもんとって食わせてるって話にもなります。
これからの時代、モノを作らないで買っていただくということがその消費の中心になり、もっといえば、人が介在する仕事はその部分にもっとフォーカスしなくてはいけないのではないかと思います。
今日の新聞でも、農業の作業を大きく機械にゆだねて生産性をあげるということが出ていました。
モノをつくっていく場面においては、人の存在はどんどん不要となってくる。
しかし、人の心をとらえるのは、やはり人でしかなしえません。
そういった部分が人が産み出す『モノ』の中心になっていくような気がします。
今、景気の動向を見極めてうんぬん…とか言っているわけですが、私たちはそういうモノ中心の経済からコト中心の経済への転換点に立っている…それをどう実現していくのか、そんなことが求められる時代になっているのではと思います。
むろん、私の本業である建設業もその渦中にあります。
建物をたてたり、インフラをつくらなくても、稼ぐことができるコトを考え抜いていかねばいけないと思う今日この頃です。