ジビエを食らう | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。






昨日の夜、鹿肉を食べました。


数日前、猟師であるIさんのところを訪ねる機会があったので、世間話のついでに、


『もし今度猟をすることがあったら肉を分けてくださいよ』


とお願いしたら、心よくOKをもらえ、


そうすると、数日後に、

『罠に捕まった鹿がいて、これから最後のとどめを刺しに行くんだけど、とりにきてもらったらいいけど…』

とのこと。


私はいけなかったので、弟に鹿を取りに行ってもらいました。


丹波などに行くと、鹿肉をたべさせてもらえたりするところがあるらしいですが、但馬にはほとんどそういうところがありません。


最近知ったのですが、鹿などのジビエは、最後命をいただいてから、いかに、血抜きなどの処理をするかが、肉の品質保持には大事なのだそうです。

牛肉、豚肉などの家畜は、計画的に屠畜することができます。

しかし、ジビエは、山に入って捕ることが多いですから、計画的に仕留めるということができなく、そのことが、ジビエが世に出回っていない大きな理由の一つです。

一般家庭で、鹿などを大量に保存できるような冷蔵庫なども持ち合わせていないことが通常ですから、それがさらにそういうことを難しくしています。

まだイノシシを食したことはありませんが、鹿は、やはり独特の味があって好き嫌いもわかれるところです。

そういったことがよけいと流通を難しくしています。


いま、鹿による食害、つまりは、畑などが荒らされたり、また貴重な植物なども荒らされたりするなどの被害が拡大しています。

鹿の繁殖能力はすさまじいものがあり、県なども獣害対策で、頭数管理をするよう努力をされているようですが、まったく追いついていないということです。

人間の都合といえばそれまでなのですが、一つには、鹿肉を食べるということがもっと、身近にできるようになることも、この対策には必要な一つだと思います。


鹿の猟期は、11月からだそうですが、それまでの期間でも、猟師さんは猟を行っていますが、それは、さきの獣害対策のためで、捕獲しても、廃棄物として処分するか、適正な方法で埋め立てるしかないのだそうです。


猟師さんもよく言われるのですが、

『猟をしてもそれが単なるゴミとなるのはとても残念、やはり命をいただくということは、それを食してこそ、その動物の命が浮かばれることになるのだ』

とお話しされていいて、私自身も全くその通りだと思います。


なので、そういったジビエに対してもっと理解して、正しい方向に導くことが大事なのではないかと思います。

これまでも数々、鹿肉をさまざまな方から分けていただき、試行錯誤しながら食していますが、調理の仕方一つで、味が全然違います。


私の胃袋など小さなものですが、これからも、漁師の方に分けていただいて、食べることによる地域課題の解決につなげていければと思う今日この頃です。