私は、31歳の時に、父から会社の代表権を譲り受けました。
わかぞーだった私は、父に反発してばかりいたのですが(いまでもわかぞーですが)、何とか現状を変えたくて、父に挑発的に言いました。
『会社がよくならないのは父のリーダーシップのせいだ!だから、僕を社長にすえないのなら、僕はこの会社から去る!』
と啖呵を切って、父に発奮してもらおうと言ったのですが、
以外にも、あっさり『じゃおまえがやれー』と一言。
自分も見栄を切った手前、撤回もできないし、そのまま、わかぞーの社長が誕生してしまいました。
そんなこんなで、10年も会社の代表をやっています…。
ただその経験は、自分にとってはかけがえのないものでしたし、そのことはまったく後悔していません。
感心するのは、父はよくそこに踏み切ったなーということ。
おそらく、最大の決断ではなかったかと思います。
先般のブログで、青年の年齢についての話をしましたが、さまざまな団体で、ご子息に譲らずに、ずっと代表権をもっている人を大勢知っています。
『うちの息子はまだまだだ…』
たしかに不安は大きいです。
でも、その不安も含めて、次世代に引き渡すことで、いろいろと考えるし、行動します。私自身がかつてそうであったように、未熟なものでも、多くの人の助けを借りてどーにかこーにかリーダーシップを発揮し、それは自分にとって最良の学びにつながんです。
だから、青年部は、親会とはある程度切り離して、自由に泳がせることが必要だし、いつまでもいーおっさんが、しゃしゃり出るようなことがあってはならないと思うのです。
世の中がかつてないほどのさまざまな社会リスクを抱えるようになりました。アメリカ並み(というとアメリカに失礼か?)の訴訟社会が日本にもやってきています。
だから、こどもに冒険をさせない風潮が、際立っています。それは仕事社会でも同様な感じがします。
もっと若い人が積極的にチャレンジできる風潮をまずは組織の定年というところから考えてみたいものです。