私の理想は、戦う田舎。
地元の若い連中が、『世界と戦いたいから、あえて田舎を選びました』っていえるような町にしたいです。
私は、大学を卒業して、すぐに田舎で働きました。
都会での、就職生活は一切なし。
なので、実際都会がどれだけ競争の社会なのか、どうなのかはよくわからないですし、そんなところから戦っている人たちから言わせると、所詮犬の遠吠えにぐらいにしか聞こえないと思います。
でも、少なくとも、田舎で育ってきた人が、戦いをさけるために田舎を選ぶような地域にはしたくないと思います。
『戦う』というと、相手を蹴落とすという意味にとらえられがちですが、そういう意味ではありません。
『戦う』というのは、自分たちがここに生きているんだということを実感でき、その存在意義をしっかりと認識することと理解してもらったほうがわかりやすいかも。
だから、最終的に都会VS田舎みたいな構図にはならないし、それに触発されていろんなところがどんどん発信力を強めていったらいい。
そのためには、足元をしっかりとみつめて、地域にあるものを磨き上げること。
先日、香美町一優良企業と世間ではうわさの会長様が私の会社を訪ねてこられました。
『西村くん、やっぱりね、但馬牛は世界一だと思うんですよ、だから外国人とかにも評価していただけるようにマーケティングをやらないといけないよねー』
とおっしゃっておられました。
日本一だといわれる但馬牛ですが、世界にはまだまだ知られていません。
とある統計調査をみると、但馬牛の輸出は、まだ数トンらしいです。
本当に、世界ブランドの但馬牛だとするなら、世界から引く手あまたな商材として、もっと磨いてさらに品質を高め、同時に世界の市場にちゃんと出られるように流通を整えていかないといけません。
残念ながら、私自身は、そういうことをできる術を今、持ち合わせていませんが…。
但馬の中からそんな現状をブレイクスルーしていく人材が出ていき、もっと確固たる地位を但馬牛がしめれば、それこそが世界で戦える田舎になるのだと思います。
少なくともそんな人材が出ようとしたときに、邪魔だけはしないような環境と、風土を整えておくぐらいはできるんじゃないかと思います。