震災以降結婚する人が急増しているそうです。
やっぱり、こんな激動の時代にあって、頼れるパートナーをみつけなきゃという思いに世の中がなっているそうです。
いいことです。
どんなにテクノロジーが発達しようとも、どんなにITが便利になっていこうとも、何万年と続く、リアルな人のネットワークに勝るものはないのです。
半ば40に片足が突っ込んでいる私は、ときに20代の若者たちに、恋愛論をときどき話すことがあります。
さまざまな経験をした人からすると浅はかな知恵や知識だと思いますが、自分はそう信じているので話します。
結婚はあくまで、スタートだということ。
数年の恋愛では、ぜったいに相手のすべてなんてわかるわけがない。
結婚してから、えーってことは少なからずあります。
結婚をゴールにしてしまうと、現実の長い長い同居生活をすると、どんどん理想と現実のギャップを産んでしまう。
そして、自分との考えの相違で別れてしまう。
私は、一生かかって相手との関係を今からつくっていけばいい。そしてお互いが死ぬときに、ベストな関係でいられるようになればいいといつも奥様には話しています。
昔は、それこそ見合いだったり、いいなずけであったりと相手のことなど、ちっともわからなくても、家の存続だったり、子孫を残すために行った結婚も多くあったと思います。
ではその人たちが、不幸せであったかというと全然そんなことはなく、知らない相手を結婚という機会を通じ、一生かかって理解して、幸せな家庭をつくっていたのです。
恋愛結婚が主流の今でも、それは変わらないと思います。
恋愛を数年している間は、どっか相手にかっこつけたり見栄を張って気をひかせようとするもの。結婚という一つの区切りができれば、どんどん自分の素がでてきてしまうのです。
だから、それを幻滅ととらえるのではなく、それが真実なのだから、そこから、少しずついい関係をつくっていけるよう努力していけばいい。
そんなふうに思います。
私の人生もたかだか40年もない浅はかなもの。人生の先輩からすれば、また違った意見があるかもしれませんが、たくさんある中の一つの考えとおもっていただければ幸いです。