最近のニュースのトピックはなんといっても、チリの鉱山に69日閉じ込められた人の救出劇でしょう。
自分があのような環境におかれたとき、果たして、あれだけ冷静に対応できただろうかと自分の生きる力の未熟さを感じます。
さて、私があの中注目したことのひとつに、食料があります。
リーダー限られた食料を、20日分にするということを決めてそのとおり忠実に実施してきました。
そうあの状況の中でもっとも価値があったものは、食べものです。
あの場面では鉱山で掘っていた鉱物はまったく何の価値もなさず、もちろんお金や洋服やあらゆるすべてのものが、まったく価値を失ってしまい、あの極限の状況の中でもっとも価値があったのは、スプーン一杯の食料と水だったわけです。
私たちが、あたりまえのものとしてとらえ、いまや食べたいときに食べられ、まして、自分のお腹が一杯であれば、平気で捨てられてしまうあの食べ物が、生きていくためのもっとも価値あるものなわけです。
しかし、実際問題、どこでも、いつでも手に入る食べ物は、改めて考えてみるに、それはとても価値あるものです。
そのことをあのニュースで改めて認識する必要があると思います。
だから、手をあわせていただきますを言うとき、本当に価値あるものとしていただかなくてはいけない…そんなふうに思いました。